狙われた屋島
「しばらくの間お前は山口先生の
ところで株の勉強をして来い」
「でも、会社の方は?」
「土日と仕事が終わってからだ」
「はいわかりました」
「電話をしておく」
屋島は礼をして六本木の事務所を出た。
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軽井沢グリーンホテルでは
コンペ前夜祭パーティが行われていた
その会場で亮達が食事をしている
としていると内村が亮に所へ来た
「おお、團君この前は御馳走さま、
料理もワインも美味しかったよ」
どうやら内村はお金を払ったのが誰だか
知っているようだがお金のことは
気にしていなかった。
「ありがとうございます」
「そうだ、亮君明日ゴルフに出るそうだね」
「はい、社長。大事になっていませんか?」
「ああ、みんなをゴルフに誘ったら増えてしまってな
私主催のコンペにしてしまった」
「すごいですね」
「それに私の別荘にみんな泊まってもらおうと
思っていたが、
入りきれないようなのでこの
ホテルに泊まってもらう事にしたよ」
「はい」
「今日のテニスは凄かったそうだな」
「はい、ギャラリーの応援がプロの試合並みでした」
亮はヒートアップしたゲームを伝えた。
「まあ、あれだけの美人が長い足を出していたら
ギャラリーも増えるだろう」
「あはは、そうですね。社長紹介します」
亮は原美咲と公安の今村と
検察庁の田中を紹介した。
「亮君、君はこんなところに人脈を持っているのか」
「はあ」
「じゃあ、ゆっくりしていってくれ、
お父上も来ているぞ」
「はい、ありがとうございます」
亮が頭を下げ玲奈と共に秀樹の方へ行った。
「亮お疲れさん、ゴルフの方はどうだ?」
「明日90目指して頑張ります」
「おお、すごい意気込みだな」
「はい、ところで」
亮は秀樹に顔を近づけ小声で話した。
「昨日、玲奈さんが今井部長に襲われました」
「なに?それでどうした?」
「玲奈さんに振られた腹いせだったそうです」
「まったくしょうがない男だな、首だな」
「懲戒解雇は許してやってください」
「なんだ、温情か?」
「玲奈さんが傷つきます」
「なんだ、三島に惚れたか?」
「いいえ、彼女は今こっちの人間ですが、
今とても揺らいでいます」
「ああ、わかった。お前に任せる」
「ありがとうございます、
では早期退職扱いにしてもらいます」
「ああ」
秀樹と話を終えると亮は玲奈に話しかけた。
「玲奈さん」
「はい」
「一文字に松平亮は今井部長を罠にはめて
退職に追いやり、そして玲奈さんと
会長の関係に妬きもちを妬いて
ストーカーになりそうで困っていると
言って下さい」
「そんな事」
玲奈は困った顔をした。
「そうすれば玲奈さんは絶対疑われません、すぐに」
「はい」
亮と玲奈はホテルの外の庭に出て一文字に電話をかけ、
今軽井沢でゴルフコンペに秀樹と一緒に来ていて
先ほど亮が言ったことをそのまま言った
「そうか、ご苦労だった、三島。今度お前はNo10に
昇格だ」
「ありがとうございます」
玲奈は震える手で亮の手を掴んだ
「うん、これでいいよ」
「はい」
一文字は電話を切ると声を上げた。
「松平亮、飛んでも無い男だ。
だがDUN製薬を攻めるときこっちが
かなり有利になる。あはは」
一文字の前にはキャミソール姿の
四条美奈代がソファーに座っていた
「美奈代、順調だ」
「おめでとうございます、理事長」
「ところで、お前誰とやった」
「はいと、ジャパンテレビの社長、
編成局長、後はスポンサー三人です」
「なかなかやるな、じゃあボーナスだ」
一文字は黒いバッグを渡すとそこには
1000万円が入っていた
「ありがとうございます」
美奈代は一文字に抱きつき耳元で囁いた。
「抱いてください」
「ああ」
一文字は指輪をはめ美奈代を抱き
隣のベッドに運び
いつものマシンのスイッチを入れた
一文字はヒステリックに
四条の身体を抱きながら
「どうだ!じじいどもに抱かれたこの身体、感じるか?」
「か、感じます」
四条は声を出すのがやっとだった
「もっと欲しいか」
「は、はい」
四条は身体をひねって首を左右に振った
一文字は手を伸ばし
つまみをMAXまで上げると
ばたばたと釣ったばかりの魚のように
口をあけて四条は反応した
「おお」
一文字はアナウンス界一の美女が我を忘れて
もだえている姿を見て笑いながら腰を激しく動かし
思い切り四条の美しい顔に精○をかけると
白目をむき出した四条の痙攣は果てしなく続いた
亮は今井に電話をかけていた
「今井部長の電話ですか?」
「ああ」
今井は冷静になっていた
「松平です」
「会社に報告したか?」
「はい」
「懲戒解雇か?」
声に元気が無かった
「いいえ、早期退職で退職金が1.5倍になります」
「なんだって?」
「團会長は今までの今井部長の実績を評価して」
「そ、そうか」
「月曜日に人事課へ行ってください」
「うん、わかった。ありがとう」
「はい」
「これで、嫁の親父さんの会社を継げるよ」
「はい」
「あっ、三島に謝っておいてくれ」
「はい、これもすべて彼女が会長に
懇願してくれたおかげです」
「そうか・・・いい女だな」
亮は返事をせずにいると今井が
電話を切り玲奈が抱きついた
「亮っていい人ね」
「いいえ、みんなが幸せになれば」
「ありがとう」
~~~~~~
葛西駅を降りて環七方面に向うと
大きな門構えの屋敷があり
屋島は門の前で一文字に聞いた電話番号に
電話をすると低い声の男の声が聞こえた
「あの屋島と申しますが、山口先生いらっしゃいますか?」
屋島はドキドキしながら言ってしばらくすると
扉が大きな音を立てて開いた
「屋島さん?」
短髪のいかにもやくざ風の男が
顔を覗かせると屋島は恐る恐る返事をした。
「はい」
「どうぞ」
不愛想に男に言われた屋島は屋敷に案内され
大きな玄関で靴を脱ぎ
スリッパに履き替え応接間に入って椅子
に座って山口を待った
「待たせたな」
浴衣姿の70歳近い白髪の男が
低い声を発し入ってきた
屋島は立ち上がり深々と頭を下げた。
「屋島です、宜しくお願いします」
「一文字君から話を聞いている」
「はい」
「では今日から私の身の回りの世話を頼む」
山口はニヤリと笑った
「えっ、聞いていません」
屋島はいつものように
冷静に返事をした
「聞いていませんじゃない」
山口は立ち上がって恫喝した
屋島は突然の大声に身体を震わせ
涙を流しながら言った。
「はい、でも何の用意もして来ていません」
「ん?」
「女ですからせめて下着とか
化粧用品とか買いたいんですけど」
山口は屋島の涙を見て驚いた
「わ、悪かった」
山口はやさしくし肩を叩くと
屋島の目から涙がポタポタと膝の上に落ちた
「そうか、わかった。通りを出たところに
コンビニがあるそこで買ってきなさい」
「ありがとうございます」
屋島はうなずいて立ち上がり一度も顔を上げず
大きな門のから屋島は出て
扉が閉まった瞬間、駅へ向った走り出し
東西線に飛び乗った。
地下鉄が大手町駅に着くと早歩きでJR東京駅へ向い
電話をかけた
「助けて、助けて」
屋島は息を切らしながら電話をした
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亮と玲奈がパーティ会場に戻ると
そこに森が来ていた
「おお、いたいた」
「森さん」
「早く資料を渡そうと思ってな」
「ありがとうございます」
亮と森が一番奥のテーブルに着くと
6枚の写真を広げた
「こいつらだよ、理事どもは」
亮は6枚の写真をじっと見つめた
「ゴリちゃん」
後ろから葉子の声が聞こえた
「葉子ちゃん久しぶり」
森は振り返り懐かしそうに葉子の頭をなでると
葉子は子犬のように頭をくしゃくしゃにされた




