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理事の裏側

「亮、何でもOKだよ。最近社長秘書で

ストレスが溜まっていたから」

葉子は明るく元気に返事をした。

「加奈さん、これから我々が話す事は聞かなかった事に

お願いします」

「はい?」

~~~~~~

数時間前、ヤマト美容専門学校の会議室

理事会が執り行われ

4対6で上原武志が新理事長になった


その後ジュディから電話があった

「わかりました、引継ぎは?」

「3月いっぱいです」

「では反対した理事の経歴書をお願いします」

「はい、でも大丈夫?」

「大丈夫ですよ。理事たちは買収されている

はずですから、それを立証しましょう」

「はい、お願いします」


~~~~~~~

藤岡ジャンクションから上越自動車道に入り

11時過ぎに六人が軽井沢の会員制ホテルに着くと

絵里子から電話があった

「あさってはゴルフの観戦?」

「いいえ、出ますよ」

「あら、亮はゴルフできるの?」

「昨日練習しましたから大丈夫です」

「あら、簡単に言うのね。ゴルフは奥が怖いわよ」


「あはは、ところで絵里子さんに相談があるんですけど」

「なに?」

「一文字と戦います」

「えっ、証拠が揃ったの?」

「はい」

「あなたが勝つ勝算は」

「あります」

「わかったわ、明日の夜に話しましょう」

「お願いします」


ホテルの部屋は六人掛けのテーブルと

後ろにカウンターBARのある

長期滞在型の部屋で

途中コンビニエンスストア買った

軽食とお菓子とビールとワインを飲みながら

六人は話を始めた。


「加奈さんはまだ学生だからお風呂に入るか

寝ちゃってください」

亮は加奈を巻き添えにしたくなかった。

「でも、興味がある」

加奈にとって学校乗っ取りなどサスペンスドラマの様で

話を聞きたかった。


「まず、ジュディが今日の理事会で

理事長を解任されました」

「どうしてそんな事できるんですか?

ジュディの学校でしょう」

智子が不思議に思って言った


「はい、普通理事長は理事会で決められるので

ジュディが辞めさせる事は無いんですが、

理事たちが買収されたようです」


「じゃあ理事たちが買収された証拠を掴めば良い訳ね」

直子が冷静に聞いた

「さすが直子さん、裏切った理事に迫って誰に

買収されたか聞けば良いんでしょう」

葉子は以前にやった事を

思い出して自分でやる事を考えていた


「まあ、そんなところです」

「じゃあ誰に近づけばいいの?」

「裏切った理事たちのリストが

これです」


ジュディから届いたメールをみんなに見せた

それは上原武志、上原建設社長     40歳

堀江信彦、堀江電気相談役    70歳 

前田丈治、平成未来大学教授   65歳

大田正義、元衆議院議員     72歳

赤沢宏、DUN印刷社長      60歳

品川和雄、日中技術協会社長  55歳の

六人だった


「ああ、おじいちゃんばかりじゃ色気で

迫る作戦はだめかしら」

直子が言うと亮が笑いながら答えた。

「全員が女好きとは限りませんよ」

「それでも一文字なら秘書として

女を差し向けるはずです、

ですから、その気が無くても・・・」

玲奈は首を横に振った。

「なるほど」

亮は一文字の手口が良く見えてきた


「でも、70歳でエッチできるのかしら」

直子が不思議そうに言うと美喜が静かに話しをした

「70歳代の男性でも性欲はありますよ」

さんざん信二に利用された美喜はそれを知っていた

「あれ、できるの?」

葉子が驚いて聞いた


「それは難しいけど」

美喜が話すと葉子が嬉しそうに笑った

「美喜さん凄い!」

加奈は大人の話を聞いて顔を赤らめていた。

「その代わり皆さんには女性用の

最高の媚薬がありますから」


「なにそれ?」

直子が亮に迫った

「あはは、美喜さんに上げた薬じゃないですよ」

「もっと凄いの?」

美喜が首を傾げた。

「はい」

亮は以前友子から取った愛液から作った

媚薬の研究が完成させていたのだった


「それで、私達どう動けばいいのかしら」

智子は以前自分がはずされていた事を思い出した

「六人の事は調べてもらっています、

詳しい情報が取れたらまた、会議を開きましょう」

「はい」

森はジュディから来たファックスを見て

電話をかけてきた


「このリストは?」

「ジュディに反旗を翻した理事たちです」

「なるほど、一文字に寝返った悪党だな」

「はい、彼らの事を調べてください」

「おお」

「特に、金と女です」

「わかった」

森は興奮して電話を切った


「加奈さん、最後までいましたね」

「はい、面白かったです」

「このお姉さんたちは特別ですから、

マネしないですね」

葉子がにこやかに話をした。

「はあ、はい」

加奈は亮たちに興味を持ちいつか亮に

力になりたいと思っていた。


朝6時

カーテンの向こうから玲奈の顔を朝日が射して

玲奈は久しぶりにさわやかな朝を迎えた

奥にある部屋に亮は布団を敷いて寝ていた

玲奈は亮の所へ行くと布団の中には亮は居なかった


「亮さん、あら?」

「あっ、おはよう玲奈さん」

玲奈は後ろから亮に声を掛けられた。

「あっ、おはようございます」

「僕はジョギングへ行ってきます」

「えっ、今から行くんですか」

「はい、今日もいい天気です」


亮のジョギングは師匠ジェニファーの

指示で毎朝続けていた。


「私も行きます」

美喜と加奈が立っていた。

「行きましょう」

三人はホテルの周りの森を走り出した。

現役の女子大生とくノ一は亮と一緒に

遅れることなく走って行った。


三人が汗を拭きながら戻ると

三人は着替えてレストランに行く用意をしていた。

加奈はすっかり打ち解けていて

一緒に走った美喜と話をした。


「美喜さん、どこかで見た事が有るんですけど」

「うん、昔モデルをやっていたから」

「はい」

加奈は驚いて美喜を指さした。

「ひょっとして幸田美喜さん?」


「そうよ、今は亮のボ・・秘書。

でも一葉じゃないから心配ない」

「そうなんですか・・・もったいない」

「ぜんぜん、仕事は適材適所よ。

私は今の仕事で満足」

「はい、亮さんと毎日居られるなんて

羨ましいわ」


直子と葉子は女性たちは玲奈を気遣って

色々話かけていた。

亮は食事を終えるとすぐに立ち

外へ出て行った。

「また、運動?」

葉子は亮の後姿を見て食後のコーヒーを

楽しんでいた。


「私見てきます」

玲奈がホテルの外へ出ると

亮はゴルフクラブを振っていた

「亮さん」

「ああ、玲奈さん」

そう言って亮はクラブを振った

それを見ていた玲奈が声を上げた。


「あっ」

「どうしたんですか?」

亮のゴルフスイングが

プロのようなフォームと

ヘッドスピードだったのを見た。

「亮さん、すごいヘッドスピード」

「そうですか」


「コースに出るのも初めてですよね」

「もちろん初めてです」

「スイング通り打てたら凄いでしょうね」

「打てると思いますよ、たぶん あはは」

亮は自信ありそうに返事をした

その返事の中に原が連れて来る連中にどうしても

負けたくない気持ちの表れがあった。


~~~~~~

亮は劉翔記のところへ電話を掛けた。

「しばらくだね、翔記」

「ああ、どうした?」

「日中技術協会と言う組織がある、

代表が品川和雄と言うんだ。

どこの組織とつながりがあるか調べて欲しい」


「ちょっと待て」

しばらく時間が空くと翔記が答えた。

「この男、亮の敵か?」

「ちょっとトラブルがある」

「わかった。ちょっと圧力をかける」

「品川から亮のところに連絡をさせる」

「頼む」

「近いうちに会おう」

「ああ、そうだな」


~~~~~~

10時過ぎに待ち合わせをしていた

旧軽井沢のテニスクラブに

亮達が着くと原美咲が手を振っていた

「おはよう」

「おはようございます」

美咲は加奈と他の女性を見ながら聞いた。


「みなさんテニスをやられるの?」

「私と加奈ちゃんがやります」

美喜が答えると亮は加奈にも初対面の原を紹介した。

「そして、原さんこちらが三島玲奈さんです」

亮が紹介すると玲奈は美咲に丁寧に挨拶をした


「宜しくお願いします」

玲奈が美咲に頭を下げると美咲はきつい目をして言った。

「彼女、一文字のところのスパイでしょう」

「でも今は僕達の仲間に」

「本当なの?」

「本当です」

亮は美咲の耳元で囁いた。


「脈拍が正常ですから」

「えっ、意味がわからない」

亮は人の嘘を見極める時

脈拍を診ながら話す技を持っていた。

「大丈夫です、それに」

玲奈にICチップが体に埋め込んでいる話をした

「そう、一文字はかなりの悪党ね。

傷害罪で捕まえる事ができるわ」

亮はうなずいた。


「ところで、亮さんと美咲さんは

どこで知り合ったの?」

事情を知らない玲奈が聞いた。

「原さんは大学のテニス部の仲間で

昔ここでテニスをやりました」

「そう軽井沢は思い出の地なの」

美咲がにこにこ笑った。


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