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三島への罠

「はい、知っています」

「でも女優の仕事がしたいんですよね」

「はい」

亮はプロダクションの規模と

社長の経歴を聞いた。


紀子のいるスターライトプロダクションは

社長が10年前大手プロダクションから

独立してテレビ局や制作会社を歩いて

仕事を取って築き上げたプロダクションで

中堅の女性タレント、コメディアンが所属していて

現在金子紀子が稼ぎ頭だ。


「金子さん、社長はすぐにお金になる

バラエティで稼いでからあなたを

女優にしたいかもしれませんよ。

もう少し話し合ってからにしたらどうですか?」

「確かに・・・資金繰りは大変かも」

紀子の顔が暗くなった。


「もう少し我慢してください。

その間演技の勉強をしてください」

「わかりました」

「音楽系は作曲家、作詞家にそれなりのルートが無いと

デビューが難しいですね。ただ女優でもミュージカルの

仕事があるかもしれませんから、

歌のレッスンは受けておいた方が

いいかもしれません」


「亮さんはどうしてあんなに

歌が上手いんですか?」

「白尾尚子さんとボストンで歌の

レッスン受けていたんですよ」

「うふふ、尚子さんとはどんな関係?」

「友達です、ただの・・・」

亮は言い訳をした。


「そうね関係があったら、スキャンダルだわ」

亮はそれを無視して紀子に前向きの話をした。

「その代わり、DUN製薬は市販薬にも力を入れますので

CMに出てください、メインじゃないかもしれないけど」


「本当?亮の力で出来るんですか?」

「はい、たぶん電公堂に話をしておきますから

 逆にくれぐれもスキャンダルには気を付けてください」

亮はそう言って笑った。

「了解です」


亮はアメリカに戻った御神仁に電話をした。

「兄さん、美喜さんと昨日会いました」

「おお、どうだった?」

「ボディガードをしてくれるそうです」

「やったのか?」


「はあ、兄さんは?」

「やっていない。彼女がやるという事は

お前が気に入ったという事だな」

「そうなんですか?」


「でも、どうして彼女にアルバイトを

させていたんですか?」

「彼女の方からアシスタントをさせて

くれと言ってきたんだよ

俺から頼んだわけじゃない」

「そうだったのか・・・」

「彼女はくノ一で甲賀忍者の子孫だ。

なんか、男を惑わす忍法が出来るらしい」

亮は美喜の縛液がそれだとすぐにわかった。


「聞きました」

「忍者の世界が嫌で家を出て男に騙されたそうだ」

「その男に・・・」

「だました男を見つけてから怖くて聞いていない、

亮後で聞いてみろ」

「はい」


~~~~~~

亮は新宿から戻ると社内にある研究室に入って

美喜の愛液の分析を始め

その成分は友子のとは違って

縛液の可能性が高かった

亮は上機嫌で事務所に戻ると

ジュディから電話があった


「亮昨日はありがとう」

「いいえ」

「明日の金曜日、理事会だわ」

「うまく行くといいですね」

「はい、あなたの書いた事業計画書できているし

学校運営に自信があるわ」


「はい、後は何人の理事が買収されているかですね」

「はい、それが心配」

「それで裏切り者が分かりますから、良しとしましょう」

「はい、そうね。それと昨日お会いした三島さんから

予約をいただいたので、雨宮をつけたわ」


「ありがとうございます、今日は彼女とデートなんです」

「うふふ、彼女を落として探るつもりね」

「あはは、ご想像にお任せします」

「がんばって」


亮は上原と一文字が理事を金だけではなく

女を使って買収している事を確信した。

「卑怯な男だ、女性を悪事に利用するなんて

道具として使っているだけじゃないか」


普段冷静な亮には珍しく興奮して独り言を言った

銀座の美宝ビルの1階は

アンティーク風のインテリアのティーラウンジがあり

そこで、亮は三島を待っていた。


「すみません、遅くなりました」

三島が来たのは7時10分で亮が裕子に頼んでわざと

遅れさせ、亮は三島より精神的に優位に立つためだった

「いいえ、何か飲まれますか?」

「はい」


「美容院へ行っていらっしゃったんですね。綺麗です」

「ありがとうございます。マテリアへ行ってきました」

「そうですか」

「雨宮さんという方に」

「ああ、チーフですね、運がいいですね」

「え?」

「彼女はいつも予約でいっぱいなんですよ」

「そうなんですか」

三島は普通の女性らしく喜んで笑った


~~~~~~

前夜、一文字の六本木の部屋

一文字は大きなソファーに体をうずめて

三島に言った

「今日はお疲れ様だったな」

「はい」

「松平の亮の情報は取れたか」

「はい、さっき電話で話したように

彼はかなりの人脈を持っています」


「ああ」

「あの後、石橋工業の石橋社長が」

「他には?」

「若い女性からクラブのママ、年配の女性までいました

 歌手が来て歌っていました」

「まあ、女は関係無いな」

「はい」


一文字の決めつけたような言い方に、

三島は石橋と飯田が

親しく話していた事を言わなかった。


「それだけか?」

「はい」

「政治家は居なかったのか?」

「はい」

「政治家が来ないなら

たいした事ないな、團、内村、

石橋の男程度なら俺の方が

人脈は上だ、三島もう調べる必要は無い、

松平はまだまだ若造だ」

「はい」

「久しぶりに抱いてやるぞ、裸になれ」

一文字は松平のレベルを知って

三島に高慢な態度を取った


~~~~~~~

「どうしました?」

亮が三島の顔を見て言った。

「いいえ」

「食事行きましょうか?」

「はい」

「乗り気じゃないみたいですね」

「そんな事ありませんよ」

三島は無理やり笑った

「三島様」

後ろから木田明日香が声をかけた


「はい」

「三島さん、彼女と一緒に

ネックレスを選んでください」

「はい?」

「僕からのプレゼントです。

僕は車を取ってきます」

「どうぞ」

明日香は三島を案内した


2階の宝石売り場のソファアに

三島が座るとネックレスを見せた。

「お好きな色がブルーですね」

「はい、どうして?」

「松平様から伺っております」

「はい」

明日香が持ってきたネックレスは

サファイヤの石が付いた

ネックレスだった

「素敵」

三島は少女のように笑って

首にぶら下げた


「ぴったりです」

「良かったですね」

「つけていていいですか?」

「もちろんです、ではケースだけお持ちください」


そこへ亮は戻ってきた。

「車もって来ました」

「松平さんネックレスありがとうございます」

三島は笑顔で首のネックレスを手に取って見せた。

「いいえ、行きましょう」

亮は明日香の耳元で囁いた


「ありがとう、明日香さん」

「いいえ」

「今度食事でもいかがですか?」

「あら、彼女の前で私を誘うの?もちろんOKよ」

「じゃあまた連絡します」

「はい、いってらっしゃい」

明日香は小さく手を振った


亮は美宝堂の前に置いたNSXの

ドアを開け三島を乗せると

車を走らせた

「どこへ行くの?」

「食事です」

「素敵な車ですね。この車値段高いんですよね」


「フェラーリほどじゃないですけどね」

まるで一文字がフェラーリに乗っている

いるのを知っているかのように言った。

三島はDUN製薬の給料でこの車が買えるとは

思わなかった。


「でも・・・」

「実はアメリカの留学時代に儲けたんです」

「なにで儲けたんですか?」

「株です」

「そうですか・・・」

亮は20分ほどでお台場に着いた


「あはは、月並みですけど」

「いいえ」

亮と三島のレインボーブリッジの見える

ホテルのレストランに着いた

「ローラン・ギャロスほどじゃないけど」

「いいえ、景色が美味しいわ」

「僕は女性とあまり付き合ったことが無いので

マニュアル通りなんです」


「そうなんですか?そうは見えませんけど」

「はい、ネットで見た女性を落とす

コースって書いてありました」

「係長、学校は?」

「係長は止めてください、プライベートなので松平で」

「松平さん、学校は?」

「はい、東京の大学を出てアメリカの大学へ留学を」


「東大薬学部からハーバード大ですよね」

「やはり知っていたんですよね」

「はい、普通自慢してもいい学歴ですけど」

「いえ、学歴で仕事をするわけじゃないので」

三島は今まで会った男性とは違った亮に興味を持っていた

「趣味は何ですか?」


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