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石橋

「内村社長?」

「はい、石橋工業の娘の石橋琴乃です」

「なるほど、それだけの男がなぜ係長なんだ?」

「それはまだ若いからだと思います」

「いくつだ?」

「27歳です」

「なに!・・・・・・」

一文字は驚いて声が出なかった。


「明日、屋島に詳しい経歴を調べさせよう」

「はい」

「三島その男、どんな事をしても落とせ」

「はい」

一文字が電話を切ると

黒い下着姿の女が椅子に座って

男とキスをしていた

そして、隣の部屋からは

激しく反応する女性の声が聞こえていた


「上原さんいかがですか?」

「いや、こんないい女を毎回抱かせてもらうなんて最高ですよ」

「もし、今回の仕事がうまく行ったら、

好きな子を選んで秘書にしてやってください」

「いや、それはありがたい、今どき秘書を愛人に

出来るなんて夢見たいな話だ、

しかもテクニックが・・・・」

上原は自分の下半身を愛撫している女の

テクニックがすばらしくて声が止まってしまった

「それはありがとうございます」


隣のベッドルームでは

頭のはげたメタボの男が

ベッドの上で激しく下半身を動かしていた

「う、上に乗ってくれ」

「はい」

女は男のそれを下半身に深く入れ

ゆっくりとグラインドをさせると

全身が汗だくの男が

眉間に額を寄せ射精を我慢していた


「隣の前田理事も大喜びですよ」

上原が言うと一文字が答えた。

「これで、うちの学園とヤマトが統合すれば、

ビューティアート学部として運営できます」

「ああ、期待しているよ」

「よろしくお願いいたします、その節は新校舎の方も」

「ありがとうございます」

上原はそう言って側にいた女の胸

を鷲づかみにすると

女はそれに反応してのけぞった


「この女で調教はいかがですか?」

「おお、いいねえ、ところで一文字さんはみんな

喰ったんですか」

「あはは、それは」

「どうやったんだか、女を思い通りに出来るなんて


一文字さんはすばらしい」

「ありがとうございます」

これで五人の理事の

票をつかんだ事になる。

そう思うと一文字は

大声で笑いたくなった。


~~~~~~~~~~~~~~

会場に戻った三島は

亮を見かけて近づいてきた

「松平係長、この後お話でも」

「あっ、すみません約束がありまして今日は…」

「そうですか」

三島はがっがりした顔を見せた


「明日はいかがですか?」

「いいですか?お忙しいのにすみません」

「とんでもありません、では明日7時に。

何か食べたいもの有りますか?」

「えっ?」

「では眺めの良いところで食事しましょうか?」

「はい」

「では、待ち合わせ場所はこの

美宝堂ビルの1階でいいですか?」

「はい」

三島は普段おとなしくしている亮が

リズム良く話しかけてくると

考える間もなく答えた。

「はい」


そこへ、50代後半の白髪の男が入ってきた

「父が来ました」

琴乃が石橋遼一のところへ行くと

秀樹のいるテーブルへ連れて行った

石橋は内村を見つけ握手を求めた


「お久しぶりです、内村さん」

「石橋さん、ご活躍で」

「あはは、とんでもない。先日は娘がお世話になりまして」

琴乃は石橋の腕を引いて秀樹を紹介した。

「お父さん、こちらが美宝堂の千沙子のお父様です」


「團秀樹です、よろしくお願いします」

「こちらこそ」

秀樹と石橋遼一は握手をすると千沙子が近づいてきた

「おお、千沙子さん」

「ご無沙汰しております。おじさま」

千沙子はにっこりと笑って

挨拶をした。


「今日は美味しいワインがいただけると聞きまして」

「はい」

秀樹が指示をすると

立川がグラスにワインを注いだ

「ラ・トゥールの1986年でございます」

「おおそれは凄い」

石橋はワインを口に含むとあまりの

上手さに目を大きく開けた。

「こ、これは」

「はい、1時間前にあけております」

「角が取れて本当にうまい」

石橋は周りを見渡していた。


「琴乃、お目当ての?」

「待って連れてきます」

琴乃は亮を連れて

石橋のところへ連れてきた

「初めまして、團亮です」

「先日は娘がお世話になりました」

「とんでもありません」

亮は優しい目で石橋を見つめた


「團さんちょっと話しが出来ますか?」

「は、はい」

「私は?」

「二人で話がある」

琴乃が聞くと

石橋はワイングラスを持ったまま

亮は隣の個室に案内をした


「おい、突然どうしたんだ?」

秀樹が千沙子に向って言った

「どうしたのかしら」

琴乃は父親が亮に何の話をするか

落ち着かなかった


二人が個室に入ると石橋は深々と頭を下げた。

「團さん」

「はい」

「琴乃の事、本当に世話になりました」

「たいした事はしていません」

「娘に聞きました礼のホストの件。

ありがとうございました」

「ああ、あれですか」

「わざわざホストになって潜入してくれたそうですね」

「はい、たまたまです」

「琴乃は帝王学を学ばせるために厳しく育てたら

それがプレッシャーになったらしくて、

相当苦しんでいたみたいなんです。先日話をしてくれました」


「そうですか。親子の会話ができてよかったですね」

「あはは、そうなんです。最近素直に話を

してくれるようになってくれましてね」

石橋は嬉しそうに笑った。


「琴乃さんは自信を付けて石橋商事の

経営をしっかりやっています」

「ところで、うちの娘とはどこまで?」

「いいえ、お付き合いはしていませんが」

「女の魅力はありませんか?」

「いいえ、とても魅力的です」


「そうか、今度是非娘を食事にでも

誘ってくれませんかあの娘は奥手でね」

「わかりました」

「よろしくお願いします」

石橋は亮の手を握った


「でも、あなたはいい目をしている。

それでお父さんの跡を継ぐんですか?」

「この美宝堂は姉達がいますから」

「では、DUN製薬を?」

「いつか経営に参画したいと思います、

ただ今は一社員ですけど」

「そうですか。何か有りましたら

言ってくださいお力になります」

「ありがとうございます」

二人が会場に戻ると琴乃が

駆け寄り石橋の腕を掴んだ。


「パパ、團さんと何を話したの?」

「ちょっとお前の件でお礼を言っていた」

「あっ、そうか」

琴乃は亮のところへ来て申し訳なさそうに頭を下げた。

「すみません父が突然」

「いいえ、礼の件。お話していると思っていなかったので」

「ごめんなさい、あなたの事を話す

のにどうしても必要だったから」

「はい」


「石橋さん」

飯田が石橋に声をかけた

「あっ、飯田さん。ご無沙汰しています」

石橋が頭を下げた

「どうなさった?大会社の社長が」

「はい、こちらに招待をいただきまして。飯田さんは?」

「ああ、息子に会いに」

「息子さん?」

「あの男だよ」

亮を指差した


「團亮さん」

「しっ、ここでは松平亮だ」

「はあ、息子さんですか?」

「私はあいつを息子に欲しいんだ、私の後を継がせるつもりだ」

「一緒ですね。私も息子に欲しい化学工業界のドンに育てたい」

「あはは」

飯田と石橋は大笑いをした


美也子と絵里子が石橋に声をかけた

「社長」

「おお、絵里子ママ」

「お久しぶりです」

「今日アメリカから帰ってきましてね、近いうちに

行かせてもらいます」

「はい、お待ちしています」


「ところで、今日はどなたの招待で?」

「うふふ、亮ちゃん」

美也子がうれしそうに言った

「意外だな、彼はあんなに若いのに銀座通いか」

石橋は怒ったように言うと美也子がそれを否定した。

「違います、彼は銀座ファッションショーの

プロデューサーですよ」


「えっ、9月に私が買ったチケットの?」

「そうですよ、だから銀座のホステスで

彼の名前を知らない人はいないわ」

「絵里子ママ、もしかしたら彼を?」

「そうするつもり、銀の会で決まったの」

「す、凄い。本人は知っているんですか?」

「まだ、その気が無いみたいです」

美也子が絵里子の顔を見た


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