表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/80

メイクアップ

「それで日本の実家に帰らなくちゃならなくなったの」

「いつですか?」

「今週の水曜日です」

「わかりました。会えるのを楽しみにしています」

「はい、着いたら連絡します」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ジュディから連絡があったのは月曜日の午後だった

「亮、私の解任動議が提出されたわ」

「理由は?」

「学生の減少による将来の学校運営の不安」

「それだけですか?」

「はい」

「それで?」


「来週、私の答弁を提出します。

それで12月1に投票が行われます」

「あと1週間ですね」

「はい」

「わかりました、僕が計画書を書きますから

それに対して答弁書を書いてください」

「わかったわありがとう」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

亮は智子を原宿へ誘った

「どうしたの?」

「マーケティングリサーチです」

「何の?」

「ヘアスタイルです」

亮は竹下通りのスイーツの店2階から外を眺めた


「智子さん、水曜日は何を着るんですか?」

「えっ、ドレスよ」

「ヘアメイクは6時からだから

自分でさっさとやるしかないけど」

「そうですよね」

亮は話しながら目線は外を向いたままだった

「亮、話をしていい?」

「いいですよ」

「昔、原宿はカリスマ美容師の場所だったわね」

「はい、カリスマって何だったんでしょうね」


「ブームかな?」

「美容師ってそんなに個人差があるのかしら?亮」

「無いですね技術には限度があるから、

個人のセンスの問題ですね

それと世界的な流行ですね。

まあ日本では無いですけど韓国男子の

キノコヘアとか・・・」

「あはは、そうね」

智子はそれを浮かべて笑った。


「アジア人は黒髪ストレートだからヘアスタイルが

限られてしまうんですけどね」

「そうね」

「ただ、アニメーションのお陰で髪の色が何色でも

違和感が無くなっているようですよ。グリーンはラムちゃん

セーラームーンのネプチューン、

ゾロ、金髪やシルバーは数え切れない」

「確かに、最近ミドリ色も金色も見かける。それと

紫のおばあちゃんうふふ」


1時間くらいすると亮が立ち上がった。

「さて行きましょう」

「はい」

智子は素直に付いていった

「ところで智子さんパーマ液の臭い嫌じゃなかったですか?」


「はい、あの臭いはたまらなかった」

「美容師もアルカリ性の液でかなり手を傷めています」

「そうね」

「だから、鉱物性のアルカリ性の液と酸性の液を

植物で作ろうと思っているんです」


「それってどこかの薬品メーカーが作っているでしょう」

「はい、まあ見ていてください」

「うふふ、自信ありそうね」

「はい」

亮は周りを見ながら歩いていた


「OK、智子さん帰りましょう」

「もういいの?」

「はい、ただし渋谷まで歩きます。大丈夫ですか?」

「大丈夫よ」

亮は歩きながら周りも見渡した


「美容院多いですね」

「そうね」

「みんな満足しているのかな?」

「そうね、永遠に満足はしないと思う女性だから」

「あはは、わかりました」


亮はスマートフォンを取ると秀樹に電話をした

「おお、亮か」

「はい」

「なんだ?」

「美宝ビルに一坪くらいのスペースありませんか?」


「ん~、一坪か?」

「探してください、メイクアップルーム作ります」

「わかった、考えておくとりあえず二人に聞かないとな」

「はい、お願いします」


「おい、自信あるのか?」

「もちろんです」

「お前さんがそう言うなら間違いないな」

「はい」

「わかった、何とかする」

「お願いします」

亮はうれしそうな顔をした。


「何をするんの?」

「例えばドレスを買います、靴とバックを買います。

サービスでメイクアップをするんです」

すると、秀樹から電話があった


「はい、亮です」

「美佐江と千沙子がOKしたから今からこっちへ来い」

「はい」

「智子さん、銀座に向かいますよ」

「えっ?」

智子と亮は銀座へ向かった


二人は美宝堂ビルの5階の社長に入ると、

美佐江と千沙子がいて

智子は亮の後ろについて頭を下げた


「こんにちは」

「いらっしゃいませ」

美佐子が微笑んだ。五人は応接室に座ると亮は

メイクアップサービスの説明をした。

「亮、私達は賛成よ、一坪なら開けられるわ」

「そうだな」


「はい、パーティへ行くお客様に宝石と洋服を選んでもらって

それに似合ったヘアメイクをしてもらいたいんです」

「なるほどなこのビル一ヶ所でトータルファッションか」

「はい」

「いいわね、亮。私は賛成よ」

千沙子が言った。


「買い物をしなければ有料で1000円でという事

で収益を上げられます」

「なるほど」

美佐子が納得した。

「姉さん、名古屋店出店の計画は?」

「進んでいます」

「イベントはまたファッションショーでいいですね」

亮は秀樹と美佐江と千沙子の顔を見た


「いいだろう」

秀樹が答えると美佐江と千沙子がうなずいた

「今回のイベントの予算は?」

「新店だからそれなりの事を考えてくれ」

「わかりました、では名古屋の富裕層の名簿を用意します」

「あるのか?」


「はい、飯田さんが用意してくれるそうです」

「なに、あの歌舞伎町のドンの飯田さんか?」

「はい、飯田さんは名古屋にⅠⅠDと言う

年商数百億円の不動産会社をお持ちだったんです」

秀樹は驚いた顔をしていた。


「まったく、うちの息子はどれだけの男になるか」

「楽しみだわうちの弟、うふふ」

美佐江がうれしそうに笑い

智子は普段会社で見せている姿と違って自信を持って

動いている亮を頼もしく思った。


亮と智子が社長室を出ると千沙子に言った

「千沙子姉さん、智子さんに水曜日のパーティの

ドレス選んであげてください」

「えっ?」

智子がキョトンとしていると

千沙子が智子の手を引いた。


「はい、智子さんこっちへ」

「姉さん、支払いは僕に」

「はい、毎度ありがとうございます」

千沙子は笑って頭を下げた。

~~~~~~~~~~~~~~~


翌日の朝、亮はジュディの事務所で企画書を渡した。

「生徒数を専門学校、短大含めて

1000人を増やす計画です」

「はい」

「そして、再教育プログラムを通学及び通信で

美容師資格を持っている人の

メイクアップ、ネイリスト、

エステティシャンの教育プログラムです」


「ずいぶんリタイヤ組みを支援するのね」

「はい、すでに美容師経験のある方はそれなりの

技術を持っています、何よりも管理美容師の

資格を持っている方も多いですからね」

「そうね、子育てが終わっても

美容師としての社会復帰には勇気がいるみたいね」


「美容はヘアだけではなくもっと

トータル的に考えたいんです」

「はい」

「つまりエステティシャン、ネイリストも

国家免許がありません。

ですからこれに準じた衛生管理面での美容師資格は

必要になってくるんです」


「わかった、このプランで理事たちを説得するわ」

「はい、それと美宝堂へ一人メイ

キャッパーを派遣してください」

「えっ?」

「メイキャップコーナーで商品購入客を

サービスしてもらいます。

フリー客は有料の1,000円でします。

そうなると美宝堂の顧客をそのまま取り込めます」


「はい、凄い。大丈夫なの?」

「大丈夫です、役員会議の承諾をとってあります」

と言っても家族四人であるが・・・

「ありがとう」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そこに御神仁から連絡があった。

「僕はしばらくアメリカに帰る、

ボディガードに幸田美喜を付けるから

使ってくれ」

「お給料は?」

「自分で払え、それだけ役に立つ女だ」

「はい了解です」

・・・いくらくらいだろう?本人に聞くか・・・


水曜日のDUN製薬の社内は朝から落ち着きが無かった

「亮、今日は女の子達がローラン・ギャロスの話で持ちきりよ」

「そうですか」

亮は智子の話にそっけなく返事をした。

「ところでワイン選んだの?」

「いいえ、ソムリエに任せました」

「そうなの?」

智子はソムリエの資格を持っている

亮が何故選らなかった

不思議だった。

「はい、僕の選ぶワインみんな

高すぎるらしいですよ。あはは」


そこへ千沙子から電話があった

「亮、ワイン届いているわよ」

「えっ?」

「アメリカのナチュラル・グリルから、

ボルドーのムートン、ラフィット、

マルゴー、ラトゥールそして

シャトー・オ・ブリオンなどの他に60本

カリフォルニアワイン10ケース」


「そんなに来たんですか?」

「ソムリエの立川さんが驚いていたわ、

それとロマネコンティの1998年と

1999年が1本ずつ入っていて

それは絶対飲まないでくれって

立川さんが土下座していたわ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ