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亮の能力

「亮、昨日頼まれた件。調べたわ」

資料のファイルを亮に渡した

「まず一葉学園を調べました」

「はい」

「一文字大介35歳、一葉学園理事長

ハーバード大学卒業10年前

父親大蔵の急死で後を継いで

一葉学園理事長に就任学校改革

をして今では私立女子大のトップ」

「凄い手腕だな」

森が言った


「はい、別にストレートグループの総帥として

傘下に人材派遣会社、美容院、芸能プロダクション、

エステティックサロン、スポーツジム、通販会社、

美容器具メーカー、貿易会社、飲食店、

旅行代理店等等、きりがないくらい」


「なるほど、全部女性にかかわってくるビジネスですね」

「そう、もし亮が昨日言っていたことが可能だわ」

美咲が言うと森が言った

「やはり産業スパイか?」

「はい、秘書の立場なら上場の情報やTOBの情報は

手に入れることも可能だし、マル秘情報の

パスワードも入手できるかも知れない」


「はい、場合によっては経営者と関係を

持ってしまえばなんでも可能なります」

「そうね、捜査が大変だけどインサイダー

取引で捕まえる事が出来るわ」

「そうね、産業スパイ防止法がない

日本ではそれしかないのね」

早苗がさびしそうに言った


「でもやつらはとんでもない金を儲けているぞ」

「はい、そうなんです。悔しいですね」

「でも、どうやって彼女達をコントロールしているんでしょう、

正社員なら会社への忠誠心が生まれるはずなのに、

それでも情報を流すなんて」

早苗が質問するように亮の顔を見た


「そうなんです、彼女達がまるでロボットの

ようにみんな冷たい感じがするんです」

「そうだ、そんな気がする・・・」

森が言うと早苗が不思議そうな顔をして聞いた。

「森さん会ったことあるの?」

「うん、まあ」

森は歯切れの悪い返事をした


「そう、まるで洗脳されたような感じです」

亮は美咲に言った

「洗脳?」

美咲は洗脳と聞いてまるで宗教団体の

ようなイメージを浮かべた


「小学校からの一貫教育なら洗脳も出来ますよね。

 支配的に」

亮はみんな同意を求めるように言うと

美咲は答えた

「はい、一葉学園の内情を調べる必要があるわね」

「さすがに、潜入捜査は無理だな」

「まさか女装?」

森が言うと早苗は笑った


「あはは」

みんながごつい森の女装姿をイメージして

大笑いをした

「とりあえず文部科学省に言っている報告書に

目を通りしてカリキュラムを調べてみるわ」

「でも、一葉学園卒業者が、警察関係にも

勤めているんですよね。全員スパイとは言えませんけど」


「はい、不安だわ」

「もし、警察機関の捜査情報が漏れたら

証拠を隠滅されてしまうぞ」

森の声が上がった

「分かったわ、これは秘密捜査ね」

美咲の中では捜査プランが次第に出来上がってきた

「2日、時間をください。まず私達の捜査に関わる警察、

検察の卒業者を調べるわ」


「分かりました」

そこへ白石和子が入ってきた

「ああ、白石さん」

亮は声を出した。

「こんにちは、私もメンバー参加させていただきます」

「よろしくお願いします」

亮が握手をすると男性が入ってきた。

「遅くなりました、樫村です」

「みなさん、樫村警部補です」

美咲が紹介した。


「よろしくお願いします」

樫村が全員に挨拶をした。


樫村が握手を求めてきた。

「噂は聞いています、よろしくお願いします」

「よろしくお願いします」

「原室長、拳銃の携帯は?」

「はい、凶悪事件があった場合のみです」

「えへへ」

亮は嬉しくなって笑った。


「どんなピストルですか?」

「S&K USPです」

樫村が答えた。

「おお、9mm 15+1ですか?」

「はい、そうです」

「撃ちたい!」

「時間のある時に射撃場で練習してください」

原美咲は亮を止める事が出来なかった。

~~~~~~


その日の7時に銀遊亭で秀樹、野田、亮の

三人での会食が始まった

「今日はありがとうございます」

亮が口火を切った

「それで調査の方はどうだ」

秀樹が聞いた


「はい、まず株の方ですが。裏にストレートグループが

関与している可能性があります」

「なんだ?」

「一葉学園の理事長一文字大介の会社です」

「なるほど、それで」

「このグループは株で儲けた莫大な資金があると思われます」

「なぜ株で儲けているんだ?」

「はい、インサイダーです」


「インサイダー?」

「簡単な話は一葉学園の卒業生が秘書となって

各企業に入り込みそこで得た情報で株を売買するのです」

「なるほど、それは企業としては怖い事だ」

「そして、うちの会社にも一葉学園の

卒業生が先日入社しました」

亮はそう言って真田の顔を見ると

真田の顔色が変わった


「あっ」

「どうした?」

秀樹が真田の顔を見た

「そうです。社長秘書の屋島雅恵と三島玲奈です」

「どうなんだ?」

「確かに彼女達に情報は筒抜けだった」

真田は上ずった声で返事をした


「すぐに処分しろ」

秀樹が大声を上げた

「待ってください。それをしたらばれてしまいます。

徐々に嘘の情報を流すのです」

「どうする?」


「今まで彼女達がアクセスしていた情報はそのままにして

別なところに本当の情報を移します」

「うん」

「私の方は中村君がいたので屋島君はそんなに

重要な情報は取っていないだろうが、

問題は三島君だろう」


真田が冷静さを取り戻してきて言った

「はい、今井部長は開発情報を持っていましたから、

そちらの方が危ないですね」

「亮、すぐに三島と接触して情報が流れたかどうか調べろ」

秀樹が言った

「はい」


~~~~~~~~

その頃、渋谷の駅前にあるタワーホテルの一室のベッドの

中に今井と三島が全裸で抱き合っていた

「まさか、君のような女性と関係を持てるとは思わなかったよ」

「私もです、部長は妻帯者だから」


「いや、年甲斐もなく大橋君との事でやきもちを妬いてしまって」

「はい、部長強引でしたもの」

「あはは、おかげで君は私の心から信頼できる部下になったよ」

「ありがとうございます、末永くお願いします」

「ああ、分かっているよ」

今井はとてもうれしそうな顔で笑った


「もうすぐスーパー・ナノ・ヒアルロン酸発表になる、

これでうちの会社は売り上げ倍増だ」

「そんなに凄いんですか?」

「ああ、飲んでも、塗っても大丈夫。

今の10倍の保水率があってしかも、効果が30時間維持できる」


「凄いですね。私もっとプリプリしたい」

「うんうん」

「うちの会社の研究員は優秀なんですね」

「いや、ここだけの話だが」

「はい」


「今回のスパー・ナノ・ヒアルロン酸の

アイディアを出したのは

松平君なんだ。糖尿病用の腕輪、

美容院のキープシャンプー、

ヒアルロン酸風呂。新薬の提案書を

いくつも彼が出している」


「そんなに優秀なんですか?」

「あいつは、東大の薬学部を出た後に

ハーバード大学に留学していて5、6か

国を話せる超エリートだ。

英語、ドイツ語、フランス語、中国語


ロシア語・・・それに日本語だ。

日本語も古文の研究をしているそうだ」

今村は指を折って言った

「はいそうなんですか?」

「悔しいけどそうだ、あいつの事

だもっと話せると言うかもしれない」

「どうしてリーダーシップを発揮しないんでしょうね」

「ハーバードではMBA経営学修士を取得しているから

 それなりの立場になれるだろうに」


「凄いですね」

「我々を馬鹿にしているのかも知れないな」

今井はやがて自分の立場が危うくなるような気がして

悪意に満ちていた


「そうなんですか?」

「ああ、会社の嫌われ者だよ。

その割にはあの大原君は夢中のようだ」

「はいそれは分かります」

三島は自分の一文字への報告ミスに気づき

亮に接近するべきと考えた。


~~~~~~

團親子と真田の会食が終わると

秀樹は亮に声をかけた

「亮」

「はい」

「この前のGOTOのTOBの件儲かったぞ」

「あ、はい」

「お前の分もあるからな」


「いくらくらいですか?」

「金額を言ったらお前は働かなくなるからな」

「そんな」

「まっ、必要な時は言ってくれ」

「はい」

「じゃあ飲みに行くか?」

「はい」

二人は銀座を歩いて


「久しぶりだな二人で飲みに行くのは」

「はい、大学以来ですね」

「そうか、じゃあ蝶に行くか」

「えっ、蝶ですか?」

「なんかまずいのか?」

「いいえ」


亮は時々クラブ蝶に言っているとは言えなかった。

「あそこの絵里子ママを誰が落とすか、

話題になっているんだ」

「どうしてですか?」

「大阪の黒崎氏の愛人だったから、

彼女を落としたら莫大な遺産が手に入る」

「でも、結婚したらですよね」

「それは彼女しだいだ。あはは」


亮は絵里子との関係が

父秀樹ばれるんじゃないかと

心配になった


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