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きゅうの巻

 


 テストが終われば夏休み。あー夏休みだ、わーい! とはいかない。


 中学生は部活に塾に勉強にと大忙しなのだ。そのスケジュールを組むためにまた従兄弟の力を借りることにした。何せ、期末テストの英語が壊滅的に悪かったのである。点数言えないぐらい悪かった。弟本人も今回の点数は相当ショックだったらしい。塾講師をしている従兄弟にテストを見てもらいどこが分かっていないのか、どのように夏休み勉強すればよいのかを見てもらおうということになっている。


 どんなことを言われるのかと弟はドキドキ。腹をくくるしかないよ、弟。全ては君のためなんだ。頑張るのだ弟よ。


 従兄弟が来る前に弟に夏休みの話をしたらキレられた。


「夏休み20日から毎日少しずつでいいから英語の勉強しようか」


「最初の一週間は休みにして」


「いやいや、毎日やらないと」


「だって、その週塾あるもん」


「30分でいいから」


「嫌って言ってるやん」


「機嫌悪くならないでよ」


「だって、そんな話するから」


「いや、大事なことだから言ってるんだよ」


「はぁ、もういいし。帰る」


「従兄弟が来てくれるんだから帰ったら駄目」


「はぁ(溜め息)」


 いやいや、溜め息吐きたいのは姉の方だから!


 何故にキレられなければならないのだ。弟のためを思って言ったのに。


 そりゃあ勉強は嫌でしょうよ。でもでも夏休みだから!


 やらないと!


 夏休みじゃなくてもやらないといけないけれど、復習するチャンスだからね。今だからね。


 従兄弟よ、早く来ておくれ。


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