ろくの巻
ここで従兄弟登場。突然従兄弟? と思うかもしれないけれど、彼は塾講師のアルバイトをしている。母や姉より塾の事に関しては詳しいだろうと弟のことで相談した。
そこで言われたのが
「個別指導の塾は、はっきり言って勉強が嫌な子からすれば苦痛でしかないよ。弟くんには集団授業の方が合っているんじゃない? 友達がいれば、その友達の目もあるし宿題や提出物をサボることもないだろうし。知っている子がいる方が楽しいって思うんじゃない? 中学生で塾行く子達には楽しさがないときっと続かないよ」
なるほど。従兄弟の言うことにすごく納得。
さて、ここから問題になるのは弟にどう話すかだ。
今の弟は塾嫌々期に入っており、もう全部辞めたいと言っているのだ。
しかし、弟の性格を考えると塾に行かせないという選択肢はない。だって、絶対今以上に勉強しなくなるもの。自分でどうやって勉強すればいいのか分かっていないもの。塾に行ってプロに教えてもらうのが一番なのだ。それは従兄弟も言っていた。「弟くんは絶対塾に行くべきだ。辞めるべきじゃない」と。
塾を変わるに当たって体験授業を受けさせるのはどう思う? と聞くと、
「体験授業も勉強が嫌な子にとっては苦痛でしかないからあんまりおすすめしないかな。それなら保護者が話を聞きに行ってここはどう?と提案してあげて、尚且つ本人にもどの塾がいいか候補をあげさせてその中から選ばせるのがいいと思うよ。自分で選べば文句も言えないしね」
従兄弟の助言を受けて再び母と会議開催。そして、従兄弟の力も借りようという事になり、来てもらうことに。母や姉の言葉よりも素直に聞いてくれるのではないかと思ったからだ。
ということで、従兄弟降臨。