さんの巻
中間テスト。英語は塾でやっているし、数学は自分で勉強するから大丈夫とのこと。部活やって塾行って、勉強してって本当に忙しいな弟よ。でもがんばれ。姉は応援しているぞ。伝わっているかは分からないけれど。
さて、問題は国語、社会、理科だ。どうやって勉強させようか。国語はとにかく教科書読むのと、漢字プリントを覚えるにつきる。漢字プリントはコピーして何度も何度も間違いが無くなるまでさせた。この時点で弟のやる気度は既に半減。半減どころかゼロに近いかもしれない。だけどやらなきゃどうにもならないので、社会と理科は教科書から姉が問題を抜粋して出題し、弟が口頭で答えていく形式で勉強してみる。なかなかにいいんじゃないかしら。と、思っていた。で、姉が作った疑似問題を解かせてみる。ボロボロ……。
何故!? さっきは口頭でポンポン答えていたじゃないか!
やっぱり書かせて問題やらせなければ!
そう思った姉は本屋で買ってきた問題集を解かせる。ボロボロ……。
口頭で確認。それなりにできる。
書いたらボロボロ……。
どういうこっちゃ、分かりません。
と、そうこうしている内に弟の集中力が切れ、テスト勉強終了。
そして、心配ながらも迎えたテスト当日。
本人にどうだったかと尋ねると「ヤバかった」と返ってくる。口頭では結構答えられていたのに何故書き問題になると出来ないのー?
姉の悩みがまた一つ増えた。