第二話 俺は眠いんだ‼
――……ドスン、ドゴォオオンッ‼
「――……んぁ? ったく、うるせぇなぁ……。俺ぁ、まだ、眠いんだよぉ……。昨日の疲れがまだ残ってんだからよぉ……静かにしてくれよぉ~」
地震でも起こっているのか、はたまた近くで道路工事でもしているのか、俺の塒を謎の激しい揺れと騒々しい物音が襲っていた。
普通なら寝るどころか今すぐにでも飛び起きてしまいそうな揺れにも感じるが、正直、その騒音にこそ閉口するが、揺れ事態はむしろ心地よくすらあった。例えるならば、そうさな……。やたら眠気を誘うお昼時の電車の揺れに近い、とでもいえば伝わりやすいか……。
ガタンゴトン、ガタンゴトン……。そんなことを考えている内にも、こう、眠気がドンドンと――……。
「……っ、こ、この……な、何で死なねぇんだ⁉ くっ、とっとと、くたばりやがれぇええええええっ‼」
と思いきや、揺れに加え、今度はオッサンの怒号までもが聞こえ始めてくるようになりやがった。
「――チッ、何だってんだよ? オッサン同士の喧嘩か何かか? ったく、朝っぱらからうるせぇなぁ……。喧嘩なら余所でやれよなぁ……」
そんなことを呟きながら何気なく、それこそ羽虫でも追い払う様に、シッシとばかりに手首を二~三回上下に動かした時である。
――ガンッ!
と、振り回した指の先に微かに何かが触れたような感触がした次の瞬間、
「――ぬおっ!? どぁあああああああああっ⁉」
ドンガラガッシャーーーーーーーン‼
一際けたたましい音が俺の塒に響き渡るも、今度こそようやっと静かになったのをいいことに俺は再び眠りの世界へと旅立っていった。
「むにゃむにゃ……。おやむみぃ~~……――」
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
正直、まだまだ手探り状態ですが、それでも楽しんで書いていけたらと思っております。
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それこそが作者の最大のモチベに繋がりますので! どうか、どうかぁあああああ‼