第九十話 味覚破壊
味覚破壊
「カナデ、すぐに回復を。」
「うっ、うん。」
「ただ、ポーションが無いから、買いに行かなくちゃ。」
「う、うん。大丈夫。とりあえず出血は止まっているから、大きく動かなければ問題ないよ。」
体内の血管もそろそろ修復されているだろうから。これ以上の回復には時間がかかりそうだけど。僕たちはお姉ちゃんと結奈と一緒に、戦いの場から離れてゆきました。ちなみに僕はお姉ちゃんにおんぶされています。頑張ってガウルさん。そろそろ、ギルドからや、この街を守る兵士も戦力として派遣されている頃だよね。がんばれ。
街は、少し離れただけで、落ち着いていました。兵士や冒険者の強さに関する信頼のあらわれなんでしょうか。冒険者の街ですからある程度強い人が集まっているんでしょうし。僕たちは急いでポーションを買いに向かいました。
「あら?リヴィアちゃんじゃない?ポーションかい?」
「ええ、とりあえず、20本いただけるかしら?」
「え、ええ、大丈夫だけど、そんなにまとめて買うなんて珍しいわね。」
「ええ、まあ。そうね。あ、あと、やっぱり、もう一本追加で。」
「はい、はい。・・・どうぞ。」
「ありがとう。さあ、カナデ、これ飲んで。」
「う、うん。の、飲むの?」
「体の中を治すんだから、それしかないでしょ。」
「だ、だよね。うん。」
な、なんかものすごく苦そうな色なんだけど。だ、大丈夫だよね。僕は、一度深呼吸をすると、一気にあおりました。その結果、僕の味覚は破壊されました。




