第八十七話 遊戯三昧
遊戯三昧
・・・なんかすっかり二人とも仲良くなってて、自分の好きな人たちが仲良くしてくれているっていうのは、嬉しいなと僕は思いながら、ニコニコして二人を見ていました。そんな僕に気づいたお姉ちゃんは、僕を捕まえるとお姉ちゃんと結奈の間に移動させ、そして、二人の手によってもみくちゃにされた。
「お姉ちゃん?!結奈?!ちょっ、くすぐったい、やめ、やめて、あははははっ・・・」
「・・・酷い、目に、あった。はあ、はあ。」
二人から解放された僕は息を切らしながら、そう言った。
「あははっ、ほら、カナデに触るのは久しぶりだからねっ。つい。」
そう言われてしまうと何も言い返せない・・・いや、お姉ちゃんはなんでなの?
「ほ、ほら、怪我とかないか調べたんじゃないかな?」
「・・・お姉ちゃん、自分のことを疑問形にしないでよ。」
まあ、わざとそう言っているんだろうけどね。おかげで、先ほどまでの暗い雰囲気は完全になくなっているからまあ、いいんだけどね。
「おーい、まだ無事かー」
いきなり聞こえてきたその声にびくってしていた結奈かわいい。じゃなくて、この声はガウルさんのものだ。
「あっ、ガウルさん。大丈夫です。」
「そうか、なら、こっちが瓦礫を片付けるまで待てるか?」
「ええ、大丈夫です。」
「なら、一時間ほど待っててくれ、通りやすいようにするから。」
「わかりました。」
そういうわけで、一応周りの瓦礫の崩落に気をつけながら、今のうちに色々と話したいことを話してしまうことになりました。




