第八十話 狂鬼乱舞
狂鬼乱舞
鬼の側からしても狙いは丸わかりなので、全て攻撃が避けられてしまいます。・・・いや、ある程度は理性的な面もあるようだけど、どちらかといえば、野生の勘ってやつで避けているのかな?敢えてタイミングを外したりしても避けられたし。ここまで読まれているっていうなら驚くけど。うん、厄介だな。
「かはははははははっ、さっきからあたってないぞ。」
「五月蝿い、黙れっ!」
「ん?おっ?ああ、なるほど、なんとなくわかった。くはははははっ!」
なんだ?と疑問に思った瞬間に足元が崩れて体勢を崩した。そして、そこに走りこんでくる鬼。僕の腹に鬼の拳がめり込んだ。
「ガフッ」
・・な、何が起こった?!まさか、目の力の使い方がわかったとでもいうのか?!殴られたダメージにより体を動かすことができません。せめて、何か突破口でも探さなきゃ。こちらに迫ってくる鬼の姿を見ながら、思考を加速させます。まずは、どんな能力なのか。・・・魔力を分解する力、そして今の地面を崩した力。崩すとか、壊すって力なのかな?
「ガッ。」
そこまで思考した時にさらに殴られて吹き飛びました。
「くはははははっ、ずいぶんなざまじゃねえか。もっと足掻いてみろよ。」
そう言いながら、僕の腹を踏みつけます。
「・・・ずいぶん、饒舌に、なった、な。」
「なるほど、そうかもな、嬲るのを愉しんでテンションが上がっているらしい・・・なっ」
そう言いながら鬼は、一度足をあげると再び強くおろしました。体から嫌な音が響きます。
「弱い、弱い。クフフ、クハハハハハッ。」
そしてさらに、僕の右腕の上に足をずらすとそのまま足を振り下ろしました。何度かそれを繰り返し、左腕、左脚、右脚と、体の末端部分から順番に踏み潰して行きました。




