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第七十六話 瓦礫乃山
瓦礫乃山
リヴィア視点
「ちっ、瓦礫どかさねえと進めねえぞ、っておいリヴィアちゃん、どうするつもりだ。」私は、ガウルさんの背中からおりると、瓦礫をよじ登ってカナデの元へと向かいます。
「お、おい!・・・ああっ!おい、お前ら、任せたぞ。」
ガウルさんはそう言うと私を追いかけて、私を肩で担いでしまいました。
「まったく、そんな状態でこんなところを歩くなんて、いつ怪我するか、わかったもんじゃねえぜ。」
「でも・・・」
「本当は気絶させるなりなんなりしてでも止めるのが正解なんだろうがな。何やってんだか。」
ガウルさんはそれっきり何も話さずに黙々と瓦礫の山を越えていきました。そして、血だまりとそこに倒れる少年を見つけました。
「カナデ!!」
「お、おい暴れるな!」
ガウルさんは、カナデの元へと向かって山をおりてゆきました。
「ぐっ、こいつはひでぇ。ポーションはあるか?」
「あるわ。」
「とりあえずこれ置いて行く、必要なら使え。」
ガウルさんはポーションをいくつか置いて、どこかへいってしまいました。私は、手持ちのポーションをカナデに振りかけてゆきました。




