第七十一話 魔力分解
魔力分解
先程から、出てきた触手を燃やしていますが、効果はあるようですが、攻撃が弱まることはありません。さてさて、本当にどうしようか。お姉ちゃんに僕の体の操作を任せているので、僕は攻撃に専念しています。うーん、いっこうに数が減らないな。お姉ちゃんもだいぶ疲れている様子だし・・・そうしていると、お姉ちゃんの操作が間に合わなかったのか、一本の触手が目の前に伸ばされました。僕は慌てて、首を傾けて避けましたが、少しかすってしまい、左目の眼帯が外れました。そんな僕に慌てたのか、お姉ちゃんにも触手が伸びてきて、僕はそれを止めようとしましたが、間に合いません。ただ、見ていることしかできません・・・と、お姉ちゃんに伸びていた触手が突然霧散し、黒い魔力となり、散って行きました。な、何が?!それは相手にとっても予想外だったのか、触手の動きが止まりました。それを燃やそうと触手を見たところ、その触手も、霧散しました。・・・もしかして、僕の左目・・か?そう考えた僕は、他の触手にも、目を移しました。どうやら、正解のようですね。おそらく、魔力を分解しているのかな?ただ、今まで、左目で魔法を見たことがあったけど消えたことはないはずなんだけど。これは一体?そう疑問にも思いましたが、便利なので気にしないことにしました。相手が、出てきてくれれば良いんだけど。どうしよう?




