第五十七話 至道無難
至道無難
森を進んでいましたが、一向に森から出られませんね。果物はいくつか手に入っているので、大丈夫ですけど、さて、どうしましょう。たくさん果物がなっているところで、大量にそれを食べた結果、動けるようにはなりました。生命力が足りなかったのかな?ちゃんとエネルギー補給をすれば、魔法も使えるってことだよね。ということで、黒縄を用いて、木に登ってみました。
「何か見えた?」
「えっと、うん、あっちの方角に進めば、森から出れるよ。」
「待ちとかは見える?」
「見えないかな?」
「わかったわ。とりあえず、行きましょう。」
「はーい。」
僕は木を降りると、僕が示した方向へと進み始めました。しばらく歩いていると、木が少なくなってゆき、さらに歩くとついに、木が途切れました。そして、草原に出ましたが、あたりには緑が広がっているだけですね。とりあえず、森のふち付近の比較的高い木に登って、見渡してみました。すると、道らしきものが見つかりました。早速そちらへ向かうことになりました。
「うん、道だね。」
「ええ、そうね。どっちに行こうか。」
道の先を見てみましたが、どちらも、道が続いているだけで、見える範囲には何もありませんでした。
「カナデはどっちが良い?」
「えっ?じゃあ、こっち。」
適当に選んで、そっちに向かうことになりました。そして、そのまま、休みつつ歩いていると、
「あら、ここって、もしかして?」
「どうしたの?お姉ちゃん。」
「たぶん、ここ、テナーグの周辺よ。だいぶ、遠いけれどね。」
「そうなの?ここからは道わかったりする?」
「ええ。ただ、今日は、もう休みましょう。明後日くらいにはたどり着けると思うわ。」
「わかった。」
そして、休む準備をして、しっかりと休みました。
タイトルの意味が違うって言うのは突っ込まないでね。




