第四十八話 怪力乱神
怪力乱神
再び目を覚ますと、お姉ちゃんの膝の上に頭をのせていました。僕は起きあがりました。そのときに目にかかった髪に違和感を覚えました。
「あっ!カナデ起きたの?!」
「う、うん、ねえ、お姉ちゃん、鏡持ってる?」
「つっ!え、ええ、持っているわ。」
「貸して?」
「・・・ええ、わかったわ。」
そしてお姉ちゃんに借りた鏡で、僕を見てみました。そこには、白髪で、左目が真っ黒な少年が写っていました。
「これが、僕?」
僕がどんな姿をしていたのかも思い出すのが難しいですが、もっと人間らしい姿をしていたように思います。・・・ああ、そうか、僕はもう・・・人間じゃあ無いのか。そこで僕は顔を上げてお姉ちゃんを見ます。
「そんな泣きそうな顔をしなくても、私は、いつも一緒にいるよ。」
「っつ!う、うん。」
お姉ちゃんのその言葉に安心して、涙が流れ落ちました。そんな僕の頭をお姉ちゃんは撫で、撫でている途中に何かにぶつかりました。
「ねえ、カナデ?ツノが生えてきているんだけど。」
「さっきまでは?」
「無かったわよ。あったら、膝枕しているときに気づいたわよ。」
「いつから生えてきたんだろう?」
「さあ?」
「まあ、特に支障は無いかな?」
「可愛くていいと思うわよ。」
「可愛い?!」
「ええ」
男の子だからかっこいいって言われたかったなあ。拒絶されなくて良かった。




