表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死の支配者にレクイエムを  作者: looc
Massa's in De Cold Ground
47/381

第四十七話 前後不覚

前後不覚


リヴィア視点


黒い繭は、まるで脈動のように拡大縮小を繰り返していました。そしてじきにその脈動はおさまってゆき、中からは、白髪で、すっかりやせ細った少年が現れた。言うまでもなくカナデである。カナデは、目をつぶって眠っていました。しばらくするとカナデは目をパチリと開き、あたりを見渡し、そして、私をじっと見つめました。カナデの左目は白目が塗りつぶされてしまったかのように真っ黒でした。


カナデ視点


虚ろな意識は、背中の下の感覚をとらえた。僕は・・・奏、のはず。自分は本当に自分なのか、自我に自信が持てない。僕は周りを見渡して、人の姿を見つけました。お姉ちゃん?・・・良かった。・・・良かった?何が?なんで、お姉ちゃんを見て安堵しているんだ?・・・・・考え込んでいると、左目に傷を負ったお姉ちゃんの姿が映りました。僕は驚いて、お姉ちゃんの元に這っていくと、お姉ちゃんの体をペタペタと触っていきました。

「な、なに?カナデ。」

僕は、そうして、怪我がないことを確かめると、安心したのか、意識は遠のいてゆきました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ