第四十二話 粉骨砕身
粉骨砕身
探索3日目、僕たちは迷宮を進みます。すぐに次の階層へ続く階段を見つけたのでその次の階層へと進みました。階段を下り終えたとき、突然矢が飛んできました。僕は、それを黒縄を操って、はじきました。そして、あたりを見渡すと、僕たちは人型の魔物に囲まれていました。
「ゴブリン、オーク、スケルトン、他にも色々いるみたいね。カナデ、おりてくれる?」
「わかった。僕は援護するけど、気をつけてね。」
「ええ。」
そう言いながら、お姉ちゃんはナイフを構えました。そしてお姉ちゃんは、近くにいるゴブリンの首を切り裂いていきました。僕は、ナイフで倒すのが難しいスケルトンや、力の強いオークを狙って攻撃していきました。スケルトンに、黒縄を巻きつけて骨を砕いています。さらに、お姉ちゃんの近くにいるオークに対しては、鍵を投げて撹乱しました。・・・あれ?結局倒しているのはお姉ちゃんじゃないかな?僕ってもしかしてスケルトンしか倒していない?とはいえ、黒縄10本に、鍵が3本。これ以上を用意するのは難しいしなあ。これ以上増やしたら、もたないと思う。仕方がないのでとりあえず少しでも減らしていこうと撃破していきます。僕もお姉ちゃんも少しずつ傷を増やしてゆきます。
全然敵が減らない、と思い一度全体を見ました。すると、通路から侵入してくる魔物を見つけました。どうりで減らないはずだ。僕は黒縄5本を用いて通路を封鎖しました。これで、敵が増えないし、操作が楽になる。操作が楽になったことにより、先ほどまでよりも緻密に計算した攻撃を繰り出していきました。そして、それからは徐々に敵が減ってゆき戦いは終了しました。




