第四十一話 夙興夜寝
夙興夜寝
四時間ほどした頃でしょうか。お姉ちゃんは、目を覚ましました。もう少し寝ていても良いとは思うんですが、まあ、こんなところで熟睡するなんて無理だよね。
「おはよう、お姉ちゃん。」
「おはよう、カナデ。」
「じゃあ行こう?」
「まずは、ご飯ね。」
「あっ、そうか。」
「まあ、大したものは用意できないんだけどね。」
そうして僕たちはあまり美味しくない保存食を食べました。
「・・・ほら、乗って?」
食事が終わった後にお姉ちゃんがそう言いました。僕はお姉ちゃんの背中につかまりながら
「うん、僕も戦い手伝うね。」
「・・・わかったわ。」
お姉ちゃんは止めても聞かないと思ったのでしょう。渋々ながらも認めました。
僕はお姉ちゃんの背で魔法を使って魔物を処理していきました。まあ、僕もここで倒れるわけにはいかないので鍵魔法で無理して倒れるわけにもいかないので、切断の効果はないんだけどね。まあ、ゴブリンとかみたいな魔物ならば簡単に倒せるんだけど、コウモリはどう倒せば良いのだろうか?とりあえず黒縄に鍵をくくりつけてそれで攻撃しているけど。そんなこんなで次の階層を見つけて、その日の探索は終わった。お姉ちゃん、お疲れ様。




