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第三百六十九話 船体振動

船体振動


「お姉ちゃん、大丈夫?」

大量の魔力を消費したためにぐったりしている星奈お姉ちゃんにそう声をかけます。

「・・・な、なんとか・・・ただ、あまり動きたくは・・・無い・・わね。」

「・・・となると・・・僕が頑張るしかなさそうかな。ミーナの土魔法は、海上では使いづらいだろうし。・・・とはいえ、『等活地獄』は、錆とかありそうだからやめておこう。『焦熱地獄』は・・・水蒸気爆発とか怖いけど・・・まあ、気をつけて使うか。あとは・・・『黒縄地獄』なら、気にせずに使えるから、それメインかな。」

そうして、いつでも戦えるように準備はしていたのですが一時間以上何もないと少し気が緩んでもきます。星奈お姉ちゃんもある程度は魔力が回復しており、ぐったり状態からは回復していました。

「ミーナ・・・なにかいたりしない?」

「・・・わかりづらいですけど・・・多分いないかと。」

「・・・そっか。・・・まあ、戦う必要がないのはありがたいね。」

「・・・ですね。」

なんて話をしていると船が大きく揺れた。

「おっと!」

「ご主人様大丈夫ですか?!」

僕はバランスを崩したがミーナがきっちりと支えてくれたので無事だった。

「う、うん、平気。ありがとう。」

「良かったです。」

心底ホッとした様子のミーナに僕は、

「何かにぶつかったのかな。」

そう、疑問を投げかけました。

「・・・特に何もない気がしますけど・・・。岩礁もありませんし、生物の反応も・・・。」

「だけど、ただの波って片付けるにはちょっと揺れが大きすぎたよね。」

「ですね。つまり・・・。」

「うん。探知から逃れた何かがあるもしくは、いるってことだね。」

まあ、いるって言うのが正解だと思うけどね。

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