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第三十五話 良薬苦口
新章
良薬苦口
「とりあえず、カナデは、私から離れないでね。魔物がいると思うから。」
「わかった。邪魔にならないようについていくね。」
僕はそう言って、お姉ちゃんについて歩こうとしました。その瞬間に、激しい痛みに襲われました。骨折していましたね、そういえば。今までは、無意識のうちに体重をかけないようにしていたようで、痛みは、意識の外に出せる程度でしたが、体重がかかると話は別のようです。
「カナデ?!」
「っつ。お姉ちゃん、何か薬とか無い?」
「一応ポーションはあるけど、どれほど効くかは、わからないわ。」
「数は大丈夫?」
「心配しなくても大丈夫よ。まだ残っているわ。それにある程度は、薬草もあるし。」
お姉ちゃんが、そういうので、僕はポーションを飲みました。あまりの渋みに顔を顰めました。
「ううー、苦いよー。」
「痛みは、どう?」
「な、なんとか、歩けるくらいにはなっているかな?」
顔を顰めながら僕はそう言いました。とりあえず、お姉ちゃんに紐を貰い、僕は鍵魔法で鍵をつくりだし、それを添え木として、紐で足に固定しました。これで、少しはマシになるかな?僕は心配しているお姉ちゃんに大丈夫だと言いました。そして、迷宮探索のはじまりです。




