第三百二十一話 勇者集結
勇者集結
「・・・殺された・・・?」
「・・・ああ。拒絶を所持していた真田幸司がな。あいつは自分を守ることに関しては俺以上に優れている。・・・そして、そのときは珍しく他にも二人クラスメイトがいたんだけどな。」
糸魚川さんは悔しそうにそう話しはじめました。
「・・・どうなりました?」
「一応生きてはいる。・・・かなりの怪我を負っているらしいけどな。」
「・・・そうなんですか。」
「ああ、それとだ。それに関連してなんだが、安全そうな国に全員で避難することになった。・・・つまりこの国だな。」
「・・・ま、この国にはわしや神樹騎士団がおるからの。・・・一番安全と言えるじゃろうな。」
僕と糸魚川さんの話にカーディー様が混ざってきました。
「・・・転移系の魔法を使える女子がいて、みんなを回収しながら来るらしいが・・・どうしても魔力を大量に要するからな。おそらく十日程はかかると思う。」
「ふむ、わしとしても異世界の者には興味があるからの。・・・そうじゃの。こちらで話を通しておいてやろう。」
「ありがとうございます!」
「うむ。」
そんな話をして十二日後、亡くなった真田さん以外の全ての勇者・・・星奈さんのクラスメイトたちがこの国に集結しました。




