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第三十二話 探知魔法
探知魔法
お姉ちゃんに褒められて上機嫌になった僕は、さらに、薬草を探していました。そうしていると、声、いえ、鳴き声らしきものが聞こえました。これって、確か、兎だったかな?早速お姉ちゃんに兎らしき鳴き声が聞こえたことを報告します。
「ふーん、ツノウサギかな?じゃあ、カナデは、私の近くにいてね。」
「うん。」
僕がそう言って近くに来ると、お姉ちゃんは、腰につけていたコンパクトな弓を構えました。そして矢をつがえ目を閉じて、ある方向に狙いを定めて、そして、矢を放ちました。その矢はまっすぐに飛んでゆき、やがて、草むらの向こうから断末魔の鳴き声が聞こえてきました。お姉ちゃんはそちらへ行ったので、僕もそれについて行きます。ツノウサギは、心臓のあたりに矢を受けて絶命していました。
「すごいね、お姉ちゃん。あそこからじゃ見えなかったのにどうやったの?」
「これはねぇ、探知魔法っていう魔法を使ったのよ。」
「ふーん、僕も使えるかな?」
「使えるかもしれないけど、魔力が扱えるようになるまでは使っちゃダメよ。」
「・・・はーい。」
「本当にダメだからね。」
「うん、わかった。あとでもう一度見せて。」
「いいけど・・」
お姉ちゃんが使っているところを見て、使い方を解析しました。いざっていうとき以外は使わないけど、ね。




