第三百五話 火山対策
火山対策
「・・・このあとは火山で原初の種火を探すんだったな。」
「はい。そうです。」
「まあ、お前について行く妖精・・・ロメだったか?・・・に聞けばある程度の場所はわかるはずだ。・・・なんとなく位置がわかる程度だから期待はするなよ。・・・まあがんばれ。」
「ありがとうございます。では。」
「おう。また来いよ。今度は大切な人を連れてな。」
「もちろんです。」
僕たちがそういうと、あたりの風景は再び歪み僕たちは祠の壁際に立っていました。あたりには何人かの人の姿も見えます。・・・じゃあ、準備をして向かうこととしよう。
「何か必要なものがありそうだね。火山だから暑さ対策的な。あとは、飲み物は多めにだね。」
「うん、そうね。スポーツドリンクみたいなものを用意しておきましょう。」
「・・・なんですか?それは?」
「あ、えっとね・・・。」
僕は星奈さんの歩く際に伝わる振動によって揺れることにより、だんだんとまぶたが落ちてきてやがて眠ってしまいました。
「・・・あら、眠ってしまったみたいね。」
「・・・ですね。なんだか幸せそうです。いい夢を見ているんですかね?」
「かもね。」
奏には知る由もないことだが星奈と、ミーナの間でそんな会話がなされたとか。その時の奏は顔がわからない女性と楽しそうに会話をしていた。会話の内容も穴ぼこだらけでさっぱり理解はできないが楽しい嬉しいって感情だけは伝わってきていたのだ。星奈とミーナは火山用の持ち物を準備して宿に戻った。宿についてベッドに降ろされた時に奏は目を覚ました。




