第三十話 頑固一徹
頑固一徹
たくさん本を読んだ次の日。僕は動けるようになっていた。なので、今日は、お姉ちゃんと一緒に出かけることにします。お姉ちゃんは、今日は、冒険者として仕事をするらしく、ダメって言われたけど、僕も引かなかったら、なんとか認めてもらえました。かなり不服そうでしたけど、僕もお姉ちゃんと離れたくないので、駄々をこねました。僕とお姉ちゃんはギルドへやってきました。お姉ちゃんは薬草採取の依頼を受けました。
「おっ、リヴィアちゃん依頼か?って、珍しいな薬草採取の依頼を受けるなんて。」
「カナデが一緒に来るって聞かなくて。」
「ああ、守ることを考えたら・・」
「いえ、カナデは、自分の身を守ることなら、魔法を使ってできると思います。ただ、カナデは、魔力を扱うことができないので・・・」
「・・・そういうことか。」
「どういうこと?」
僕は話がわからず、そう尋ねた。
「わかりやすく言えばだな、お前は、魔法を使うときに魔力ではなく、生命力を使っているんだ。」
「生命力?」
「ああ、体中にある、魔力だ。これが枯渇すると死ぬ。」
「・・・なるほど。だから、か。」
お姉ちゃんが僕を戦いになるかもしれないところに連れて行きたくない理由がわかった。それでも、僕は・・お姉ちゃんを守るためなら・・・・・。




