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第百九十四話 遊嬉宴楽
遊嬉宴楽
長老との話も終わったので外に出てみると歓迎の宴がひらかれていた。・・・・準備はやくない?
「えっと、あの、宴の準備はやくないですか?」
僕がそういうと門番をしていた竜のポールド氏は、苦笑いしながら、
「えっと、竜は宴とか賑やかなのが大好きでね。何かあればすぐに宴が開こうみたいな気質なんだよ。」
「・・・そうなんですか・・・。」
「ああ。だから、何も気にしないで混ざればいい。・・・そうだな、一応酔った竜からは少し距離をとったほうがいいな。それくらいだけ気をつければなんの問題もない。」
「あ、はい。わかりました。気をつけておきます。」
・・・多分、酔っ払ったら、例えば暴れ出したりとかするのかな?力強そうだし、危ないってことなんだろう。多分。
「ま、とりあえず行こうか。ミーナ。」
「はい。ご主人様。」
そうして村の中心に向かうと沢山の人に囲まれて料理を次々に渡されて、少し身構えていたところもあったのが完全に拍子抜けしてしまい、それ以降は純粋に楽しむことができた。




