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死の支配者にレクイエムを  作者: looc
Nel cor più non mi sento
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第百八十九話 竜村招待

竜村招待


洞窟を進んでいくと、やがて先が明るくなっていた。どうやら、ここから外に出るようだ。うーん、上から見た感じそれっぽいところはなかったんだけどな・・・。まあ、認識阻害されてたのかな?うん。ありそう。

洞窟から慎重に外を見渡して安全を確認してから出ました。

「・・・とりあえず、危険はなさそう。よし、出てきていいよ。」

ミーナとアウラはこくんとうなづきました。

「この後はどの方向に進めばいいの?アウラ。」

僕の言葉にアウラは、鼻先で方向を示しました。

「こっち?」

「ギャウッ」

「そっか。わかった。よし、じゃあ行こう。鬼が出るか蛇が出るかそれとも竜が出るか・・・。」

そうして歩いていると地面にうつった黒い影が近づいてきていました。僕は上を見上げると、巨大な赤い竜が降りてきていました。そして、僕たちの目の前に降り立ち人の姿を取りました。

「ふむ、何奴だ?」

「えっと、この子はアウラ。そして、僕は奏と申します。あと、こちらはミーナと申します。」

「何の用で来た。」

「アウラの親に関する情報を得ることと、アウラが街に入るのが大変だから大きさなどを変える道具が欲しいのと、後は、土の大精霊の場所を聞きたいって理由できました。」

「そうか・・・一応お前にも聞いておくぞ。アウラとやら。お主はなぜこいつらと共にいる?」

「ギャウッ!!ギャウギャウ、ギャギャウッ!」

「ほう、親とはぐれて、その親を探してもらっていると。」

「ギャウッ!!」

「まだ見つかっていないと・・・ふむ、そういえば子とはぐれた金竜の話を聞いた覚えがあるな。確か、南の海に浮かぶ島にいるはずだ。」

「ギャウッ!!」

「ああ、本当だとも。・・・どうやら、君は人柄に問題がなさそうだ。この子をお願いしてもいいかい?」

「もちろんです。・・・まあ、まだ、やるべきことがあるのですぐと言うわけにはいきませんけど・・・。」

「うむ。・・・そうじゃな。君たちを我らの村に歓迎しよう。」

どうやら、認められたようですね。嬉しいものです。

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