第百八十六話 岩石金槌
岩石金槌
戦いながら、ミーナの方を見てみました。
「『ストーンニードル』!!」
石の針か。・・・そういえば、この世界の魔法の名前に結構地球の言葉が使われているんだよね。もちろん、全く聞いたことない名前のやつもあるから、多分地球の人が魔法を体系化したんだろうね。それこそ、別の名前を言ったって魔法は発動するから。少し発動させづらいけど・・・まあ、なんと言うか、ここまで普及させたのはすごいね。ただ、名前の付け方からして、なんとなく日本人な気がするな。ニードルよりはソーンとかの方があっている気がするし・・・。まあ、いいか、とりあえず・・・
「ミーナ!!刺突系じゃなくて殴打系の魔法で戦って!!!」
「わ、わかりました!『ストーンハンマー』」
・・・よし、効いているね。・・・ちなみに僕の黒縄地獄は、魔法防御力に応じて貫けるか貫けないかが決まります。『ストーンニードル』は、物理的な防御力に応じてだね。そう言うわけで貫けるんだけど・・・まあ、本数も限られてるからここはむしろこっちが援護にまわるか。
「ミーナ!僕が行動を封じるから攻撃は任せたよ。」
「わかりました!!!」
僕が拘束したトカゲをミーナは『ストーンハンマー』で順々に攻撃してゆきました。・・・魔力は・・・大丈夫っぽいね。獣人は魔力が少なめって本に書いてあったけど・・・まあ、例外もいるか。うん。




