18/381
第十八話 身分証明
身分証明
僕は、ガウルさんとの会話とも呼べないようなものを切りのいいところで切り上げると、
「ところでお姉ちゃん、この後はどうするの?」
と尋ねた。
「うーん、そうね、身分証明のために、冒険者登録だけしていこうかしら?」
「うん、わかった。」
僕はそう答えて、受付の元へと行きました。お姉ちゃんは、
「聞いていたわよね。というわけで、お願いね。」
と受付のお姉さんに言いました。
「は、はい、それではこの紙を埋めてくださいね。名前だけでも良いので。」
そう言われたので、書く項目を見ていく。
名前、魔法適性、使用武器、その他となっていた。その他の部分には、魔法や武術以外の得意なことを入れるらしい。とりあえず、名前だけは埋めておいて提出した。
「『カナデ・トキタ』さんですね。それでは、登録させていただきます。この装置の上に手を置いていただけますか?」
僕はちらりとお姉ちゃんの方を見てから、手を置いた。すると、その装置がチカっと発光した。そして、その装置から、カードが発行された。
 




