第百七十四話 奴隷契約
奴隷契約
「その気持ちはわかりましたが・・・お礼って一体・・・。」
「・・・非常に申し訳ないのですが、わたくし実は奴隷商でして・・・。今は手持ちも無くてですね・・・。」
「えっと、つまり、商品で・・・ってこと?」
「はい、そうなります。・・・すみません。」
「いえ、もともと対価を求めていたわけではありませんから。」
「・・・彼女はどうでしょう。」
「はい?」
「ああ、いえ、あなたは冒険者でしょう?でしたら、冒険についていけるようなものがいいと思い選んだのですが・・・。どうでしょう。無理だというなら、アリエリアの首都にパンタ商会というところがありまして、そこにいますので時間があるときに来ていただければお礼をしたいと思うのですが・・・。」
「うーん、少しその人とと話をしてもいいですか?」
「ええ、もちろんです。おーい、ミーナ来い。」
「は、はい!!」
馬車の中から10歳程度の獣人の女の子が出てきました。えっと、猫の獣人かな。・・・僕がいうことじゃないけれど、若くない?まあ、いいや。
「えっと、じゃあ、えっと、ミーナ。君はどんなことができるかな?」
「は、はい、えっと、索敵が得意です。それから、ちょっとした土魔法を使うこともできます。」
・・・まあ、連れて行くのもありかな?いざとなったら、家に一度戻ってお姉ちゃんのお世話をお願いしてもいいし。よし、
「あ、決まりました。連れて行こうと思います。」
「・・・!!そ、そうですか。では、契約を結んでしまいましょう。」
ということでミーナとの契約ですね。




