第百六十九話 鑑定結界
鑑定結界
「よく来たね。・・・ほうほう、なるほど、お主は8番目を持っているのか。通りで興味が惹かれるわけじゃ。」
・・・8番ってもしかして、ナンバーエイトかな?
「・・・なんで・・・」
「なんで知っているのか?かの?」
「え?あ、その、はい。」
「まあ、賢者じゃからじゃな。」
「・・・」
「まあ、冗談じゃ。鑑定魔法を付与した結界が張ってあるのじゃ。」
「あ、なるほど。」
「うむ、まあ、それで興味を持って呼んだのじゃよ。鑑定結界では、珍しい魔法が使えることと、親しい人物が来たことしかわからないからの。それで、呼び込んで、鑑定したのじゃ。何ヶ所か見ることができなかったがの。驚いたぞ。」
『迷い人』とかかな。多分。
「それで、そっちは何しに来たんじゃ?何かあるんじゃろ。」
「はい!そうです。聞きたいことがありまして・・・。」
そして、お姉ちゃんのことを話しました。
「・・・と、こんな状態なんですけど、どうすればいいでしょうか。」
「・・・ふむ、なるほど、話を聞いた感じからすると、もう体は大丈夫なのじゃな。そうなると、強制的に魂を縛り付けている状態じゃから、それを解放すればいいのじゃ。」
「・・・僕の魔法でどうにかなるってこと?」
「いや、やめておいた方がいいじゃろう。お主の鍵魔法は、自分で閉じたものでないものを開ける際かなり強引になるからの。どんな影響があるのかわからない。」
「・・・なら、どうすれば?」
「精霊の真珠があればいい。」
「精霊の真珠?なんですか?それ。」
どうやら、一歩前進したようですね。
 




