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第百四十四話 一髪千鈞
一髪千鈞
「す、すまん!助かった!」
「はい!あっちの方にみんな集まってるのであっちに向かってください!!僕たちは救助を続けるので!!」
「あ、ああ、わかった。気をつけろよ!」
「そっちもね。」
「ああ!すまん、よろしく頼む。」
「はい、頑張りますね。」
黒縄地獄を用いて地割れから引き上げた冒険者と別れ、龍のいる方へと向かってゆきます。
「・・・ん?誰か、龍と戦っている?」
「え?・・・騎士団でしょうか?」
「・・・そうかもしれないね・・・どうやら、そのようだね。」
途中で騎士の姿が見えたので言い直しました。
「他の人が来るまで手伝いましょうか。」
「だね。みんなも力を貸して!」
「うん!」
「もちろんよ。」
「わかりました。」
「かうっ!」
みんなの元気な返事を聞いて僕たちは騎士たちの元へと近づいてゆきました。




