第百三十七話 救助成功
救助成功
「次はどっちでしたか?!」
バリウスさんは僕にそう尋ねました。
「あっちです。この魔物の量だからあまり動いているってこともなさそうだし。」
「そうだね。だいぶ時間が経ってしまっているから急がなきゃね。近くになったら教えてくれ。」
「はい、わかってます。」
「ここら辺です。」
「よし、セルバさんよろしくお願いします。」
「おう。・・・・・・こっちだ。それから、魔物が集まってきてる!!」
「わかりました。でしたら、半数は魔物を減らしておいてください。その間に救助に向かいます。」
「わかりました。俺たちにお任せください!!」
みんな、バリウスさんに敬礼しています。うん、もう何も言うまい。
彼らが魔物を間引く間に僕たちは、生存者と合流しました。どうやら、疲労はあるようだが、大きな怪我はないようだ。強いねえ。ポーションをいくつか分けて、間引いていた冒険者を呼び寄せて、塊になって森の外へと向かって行きました。無事に森から抜け出すことができました。森から出た後に、セルバさんが再び、探知をしてみましたが、反応はありませんでした。僕たちは一度ギルドへと撤退しました。




