第百三十一話 作戦変更
作戦変更
「なるほど、よくわかった。つまり、いま、あの森の魔物がかなり強くなっているってことだな。」
「はい、そうです。・・・それこそ、僕たちが全然進めないくらいには。」
「そして、黒い球体を壊すごとに強くなっていく・・と。」
「まあ、それは、推測ですけど・・おそらく間違っていないかと。」
「まあ、そうだな。えっと、確か、もともとの球体の数は30でしたっけ。魔物の強さの変動具合から考えると・・・あと、2、3個でしょうかね。」
「・・・そうなると、バラバラに動くよりはまとまって動いた方が良さそうだな。」
「そうですね。その方がいいかもしれません。」
「とりあえず、一度帰還してもらわなければいけないが・・・聞いた感じだと増援を送る方がいいだろうな。」
「ですね。」
「君たちは行ってくれるかい?」
「まあ、ポーション類を補給していただければ・・・大丈夫・・ですよね。」
「ああ、それで大丈夫だ。出発する頃には万全とは言わないまでも、ある程度体力が回復しているだろう。」
「そっか、なら、少し早いですがお昼食べてしまいましょうか。」
「まあな、いざという時に力が出なくては問題だからな。」
そういうわけで、僕たちはギルドの近くの料理屋に向かった。
 




