第百二十七話 乾坤一擲
乾坤一擲
「はあ、はあ、きりがないですよ。これ。」
「少しずつ、進めてはいるが・・・果たして、体力や魔力、気力がもつか・・・。」
「す、少し・・・いえ、かなりまずいですよ。これ。」
「だよな。・・・ちっ、どうすっかな。このまま、森を出るのと体力が尽きるのどっちがはやい?」
「間違いなく体力が先につきますね。」
「ああ、くそ、どうすっかな・・・。」
「セラさん、大きい魔法使えますか?」
「あと一回ならなんとか。それ以降はほとんど、魔法が使えなくなりますが。」
「ちなみに使える魔法の種類は?」
「得意なのは雷ですが、水魔法も使えますね。」
「・・・それなら、行けるか?・・お姉ちゃん!手伝って!!」
「わかったわ!どうするの?」
「まずは、セラさんが巨大な水球を作り出して!つぎにお姉ちゃんが風魔法でその水球に全方向から満遍なく圧力をかけて。あとは、僕がそれを加熱するから、折を見て風魔法を解いて!」
「え、ええ、わかったわ。よくわからないけど、やってみるわね。」
「まあ、乗るわ。」
「お願いします。それから、一度、近くの魔物を吹き飛ばしてもらっていいですか?全力でお願いします。」
「わかった、もう、あまり動けなくなるだろうが、そのかけに乗ってやる。」
「全力で行くぞ!!」
「「「おう!!」」」
さて、頑張ろう。




