119/381
第百十七話 前代未聞
前代未聞
「は、はあ、ひ、酷い目にあった。おい、お前ら、本当に助けに来ないのかよ!」
「別に問題はなかったでしょ?」
「あるわ!!何度危ういと思ったことか!!」
「その時は先輩がどうにかしてくれるでしょ。ですよね、先輩。・・・先輩?」
「う、うおーい、先輩も助ける気無いのかよ!」
「冗談だ。」
「冗談でよかったよ先輩!!」
「さて、真面目な話、魔物の数が減らないな。どうなっていやがる。」
「森の奥からどんどん、溢れてきていますからね。何がおこっているのか。」
「過去にどこかで、似たような現象があったりは?」
「ん?うーん、すまんな、記憶にないな。まあ、俺はあまり本を読むことが無いからな。少なくとも俺が生きている間にはなかったと思うぞ。」
「そうなんですか。ちなみに、ベルタさんは何歳なんですか?」
「俺か?俺は、32だぞ。」
「なるほど、あまり無い現象なんでしょうね。」
「そうだろうな。」
「となると、ここより先には何があるか全くわかりませんね。」
「そうだな。ここからが本番と見て慎重に進むぞ。」
「「「「「はい!」」」」」
さて、さて何が出るかな?




