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死の支配者にレクイエムを  作者: looc
Das Rheingold
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閑話・百回記念

本日の二話目

閑話・百回記念


「今日はごちそうよ。」

「え、えっと、どうしたの?リヴィア姉?」

「今日って、何かあったっけ?」

「特に何もなかったはずなんだけど、なぜか祝いたくなっちゃって。」

「ふーん、まあ、よくわからないけど、良いよ。やろう?結奈。」

「うん、たのしそうだしね!」

「そ・・だね。うん。よくわからないけど、何かおめでとうパーティー楽しもう!」

「あっ、そうだ、人呼ぶ?」

「それは良いわね。知り合いに声をかけてみようかしら。よし、出かけるわよ。」


さて、参加者も揃いました。えっ?招待の場面は無いのかって?特に見どころもないので、省略。尺的にもね。えっ?文字数的にそれくらい平気だろって?な、なんのこと?

ま、まあ、それは置いといて、庭に机を設置して、いつのまにか完成しているごちそうを並べていきました。あれ?本当にいつのまに準備したんだ?ま、まあ良いか。

さて、庭を見渡すと僕がこの世界で出会った人たちが並んでいますね。えっと、門番さんに、その彼女さん、ガウルさんに、ギルドマスター・・・えっと、テヌールさんだったね。それから、受付さんに・・・あとは、冒険者のおじさんたち、えっと、あれ?あの人は誰だ?

「あ、あ・・」

ん?お姉ちゃん?どうしたの?あの女性を見てだよね。と思っていると、その女性は、口に立てた人差し指を当てました。お姉ちゃんは、こくこくと首を振っています。んー?誰だろう。まあ、良いか。それであの人は・・あの人も誰だ?

「お姉ちゃん、あの人って誰?」

「えっ!あ、あの人って?」

「えっと、あの人!」

謎の男性を示しそう言いました。

「えーっと、あの人は・・・あら?あの人本当に誰かしら。」

「えっ?お姉ちゃんも知らないの?」

「え、ええ。本当に誰かしら。」

だ、誰なんだ?お姉ちゃんは、結構顔広いのに。ま、まあ、こんな話をいつまでしていても話が進まないし、もう良いや。パーティーをはじめちゃおう。


「奏っ!楽しいね。」

「うん、そうだね!」

僕たちはガウルさんの失敗したときの話を聞いて笑っています。なんでも、転んで、三時間かけてせっかく集めた薬草が川に流されていったんだとか。そ、それは、辛いね。うん。まあ、ガウルさんが笑いながら面白おかしくいっているから僕たちも笑っているんだけどね。結局、さらに五時間かけてようやく終わったんだとか。

それから、イチャイチャしている門番さんをひやかしたり、していると、あの、謎の女性ーーお姉ちゃんは知っているみたいだけどーーが来ました。

「ふふっ、良い顔をしていますね。」

「えっ、えっと、どうも。」

「これからの貴方の未来が幸せなものになることを祈っております。」

「あ、ありがとう。」

僕は相手の正体がなんとなくわかりました。

「いえ、お礼を言われるようなことではないのです。」

「いえ、ありがとうございます。テニル様。」

僕は満面の笑みでそう言いました。間違っていたら恥ずかしいよね。

「・・・っつ!え、ええ。」

彼女は顔を赤くして走り去って行きました。えっ?えっと、なんでしょう?反応的にテニル様に間違いはないみたいだけど。

なんて考えていると、謎の男性がやって来た。

「えっと、貴方は?」

僕はそう尋ねた。

「うん、まあ、あれだよ、一言お礼を言いたくてね。」

「お礼?」

「うん、・・・100話突破しました!ブクマしてくれている方々ありがとう!!」

「え、えっと、なんの話?」

「まあ、わからないよね。まあ、いいや、そろそろ、この話も終わりにしようか。伝家の宝刀、夢オチを使ってね。」

「えっ!」

彼のその言葉を聞いたとき、世界は崩れ去って、夢は虚無へと還ってゆきました。


「・・・ん、あれ?」

「「おはよう、カナデ(奏)」」

「おはよう!」

「どうしたの?カナデ、何か楽しそうね。」

「なのかな?うん、何か面白い夢を見ていた気がする。」

「へえ、どんな夢?」

「ごめん、忘れちゃった。」

「ねえ、ねえ、今日は何するの?」

「え、えっと、今日は・・・」

こうして、彼らの日常は回ってゆく。

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