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僕っ娘ヒロイン  作者: 雪兎
1学期
2/14

2 三匹の不良

本日二度目の投稿!!



コメント欲しいぜ

「ここどこだよ」

俺は歌梨を追いかけてきたが、歌梨の走るスピードが文芸部とは思えないほど速くてどうにか追いかけていたが近道だと言って通った路地裏で見失ってしまい適当な所から抜け出すとそこは小さな商店街であった。

高校生にもなって大人に道を聞くのはどうも恥ずかしいしコミュ力ないしとりあえず適当に歩いて知った道に出ることを願うことにした。

「歌梨と連絡先交換しておけば良かったな」

さすがに転校してすぐ女子に連絡先を聞くのもどうだろうかと思い聞かなかったことを後悔した

俺の羞恥心死ねよ。

やみくもに知った道が無いか歩き回っていると知った顔、というか高田を見つけた

少し心細かったため高田を見つけて安心してしまった自分が嫌になりそうだが今はそれどころではない早く本屋に行かなくては歌梨を心配させてしまう。

「高田ヘルプー」

高田に声をかけると俺の存在に気づいたようで手を振りだした

足早に高田のところに行くと、高田のそばに中学生くらいの女の子が居ることに気づいた

「ナニ本くんどうしたんだ?ハッ!!もしかしてストーキングしていたのか」

ヒッと高田の影に隠れている女の子が怯えてたがそれどころではない

「それより駅前の本屋まで案内してくれ」

「ナニ本くんも田中大先生のサインが欲しかったのか、それならもう遅いよもう5時40分だからサイン会終わったよ」

「じゃあ、歌梨に電話してくれ」

「なるほど歌梨に巻かれたのかい」

ニヤニヤしながら高田は歌梨に電話をかけた

「あれ?全然出ない」

そういえば歌梨スマホ置いてきていたような...

「高田すまんがとりあえず連絡先交換してくれ」

俺は学習するんだ

「まさか、ナニ本くん君は私に気が...いいや、ダメだよ私には心に決めた歌梨がいるのだよ」

「そういうのいいんで」

ちぇっ。と舌打ちするのではなく声に出して言った高田は潔く連絡先を交換してくれた

「もうひとつ頼む、多分歌梨は俺を探していると思うからとりあえず歌梨を探そうと思う。だから部室に戻って歌梨が戻ってくるもしれないから待機しててくれ」

「ラジャー!!...と言いたいところだがナニ本くんよ歌梨を探すならここら辺に詳しい私が探すのが妥当では?」

「歌梨は俺を探してくれているんだ、だから俺が探すしかないってやつですよ」

「そのよく分からん格好よさそうだけど中身が無い名台詞みたいなの嫌いじゃないぜ、だけどよナニ本くん君がまた迷子になったら意味がないんだよ」

「さっきまでは忘れていたがよ...このスマホ、マップ機能あったわ」

「君のバカさ加減には残念だよ...でも嫌いじゃないぜ。私の歌梨をしっかり探しだせよ」

「もちろんだ」

茶番をして高田と別れ歌梨を探すことにした

そしてスマホのマップ機能を開き駅近くに探しに行くことにした

だが、今日の神様は意地悪なようだ。もう、スマホの充電3%しかない..

畜生、歌梨が行きそうな場所を考えるしかないか...そもそも出会ったばかりだから行きそうな場所知らないな

とりあえず来た道を戻ったら歌梨も来た道を戻っていて出会える説!!

それしかないな。来た道を戻ることにした

予想通り歌梨も来た道を戻っていたらしい。しかし歌梨が居たのは路地裏でしかも不良らしき男三人に絡まれていた

俺には力も無いし知恵も無いだが常識的に出来ることが一つだけある。

自分でも男としてどうかと思うがこれしかない仕方ないのだ

「おーまわーりさーんここに嫌がってる女の子を連れていこうとしているロリコン不良がいまーす!!」

大声で叫んでやった

不良どもは「ロリコン?」「連れてく?」「おまわりさん?」「てことは私ロリっ子?」と驚いていた

最後のは歌梨だが叫んだおかげで回りの大人がかけつけてくれたんだからロリって言ったの許してほしい

「こら、お前らこんな小さい子を連れ去ろうとしたのか」

「小さい子!?」

歌梨が泣きそうだ、おじさんやめてやってくれ

「とりあえずお前ら来るんだ、警察につきだしてやる。」

「おっちゃん、違う俺ら別に歌梨を連れ去ろうとなんかしてないぜ」

「そうだぞおっちゃん」

「歌梨からも言ってやってくれよ」

不良たちは歌梨にとても親しげに助けを求めていた。そう、まるで本当に知り合いのように....

「嬢ちゃん本当か?」

「本当ですよ..昔の友達で久しぶりに会ったから話していただけですよ...」

「でも、嬢ちゃん泣いてるじゃないか。そいつらじゃないなら誰に泣かされたのかい?」

歌梨は泣かした犯人、つまり俺とおじさんを指差した

ようやく理解したらしいおっちゃんは事実上共犯者である俺と一緒に、歌梨に謝った


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