1 趣味は読書です
ヒロインを僕っ娘にしたのは自分の趣味です!!
自分は全力を尽くして読者様を泣かしにいくつもりで書きます
目指せ!!連載終わるまでに読者様を全員泣かせる!
俺の名前は網本辰顔面偏差値が普通+αぐらいはあると信じている普通の高校二年生である。
父親の仕事の都合で一旦引っ越した街に七年ぶりに戻ってきたというラノベ主人公的な事を除いてはであるが。
そして今、俺は職員室に顔を出し担任の教師河端美菜先生に連れられ俺が一年間過ごす二年C組へ入るところだ。
「みんな、席に着けホームルームを始めるぞ。窓際の一番後ろというベストポジションに机と椅子が追加されたことでもう気づいてると思うが転校生が来るというかもう来てる」
女か?女なのか?女だといいな。など男子からの声が聞こえて入りずらいが河端先生に入っていいぞと言われ申し訳ない気持ちで入ると男子からの声が無くなりくそぉ、男かという顔をされた。
「網本辰自己紹介しろ」
もう美菜ちゃん言ってんじゃんというツッコミがあったが美菜ちゃん言うなし高田お前後で職員室なという判決を下され高田は真顔になった。
「網本辰ですよろしくお願いします。」
「おい網本辰お前それだけか?好きなこととか趣味とかそこら辺を言え」
趣味か...
「えと、趣味は読書です」
「地味だな。もう座っていいぞ」
クラスの空気を微妙にした俺はベストポジションに座りホームルームを過ごした。
「よろしくね網本君」
「部活何入るの?網本君」
「辰って名前格好いいね網本君」
「どこから来たの?」
などなど転校生だから当たり前だがクラスのほぼ全員(高田を除く)に話しかけられた
このモジモジしている隣の黒髪短髪女子以外からは
他のクラスメイトが授業が始まる時間が近づくにつれて席に着き始めると隣の女子から話しかけられた
「あの...僕のこと覚えてる...かな?」
僕っ娘!?
「ごめん、どこかで会ったりしたかな」
「え、...だよね七年も前のことだしね....僕は覚えてるんだけどな、あはは。」
僕っ娘はどうやら俺のことを知っているらしいが七年前のことなら俺は彼女のことを知る由もない
「その、俺実はここから引っ越して直ぐに事故に遭ったから、その...この街にいたときの記憶がほとんど無いんだよ」
彼女は悲しそうな顔をしたが直ぐに普通の表情に戻り申し訳なさそうな顔で
「ごめん、辛いこと思い出させちゃったね」
と言った
「別にいいよ忘れたのは俺のほうだしさ」
「うん、ありがと。あ、てことは僕の名前も忘れちゃったってことだよね?僕の名前は澄川歌梨、歌梨って呼んでくれたら嬉しいな」
「よろしくな歌梨。俺のことはえぇと...名字でも名前でも好きな呼び方で呼んでくれ」
歌梨は嬉しそうな表情をうかべ
「じゃあ、『たっちゃん』って呼ぶよ」
「たっちゃんか...もしかして昔俺のことそう呼んでたのか」
「うんそうだ、うわっぁ」
歌梨の小さな体が急に浮かんだ。いや、何者かによって持ち上げられている
「かぁりぃぃぃ戻ったよぉぉ」
歌梨を持ち上げていたのは担任に職員室に連れて行かれた茶髪ロングの高田である
「おっと君は私を職員室送りにした転校生の...えと、ナニ本君じゃないかい」
「真綾ちゃんナニ本じゃなくて網本だよ網本辰君それにさっきのは先生のこと呼び捨てにしたからじゃない」
「ということらしいから、網本君のことは許そうじゃないか」
「えと、ありがとう..なのか?」
「私のことはまあやんとでも呼んでくれたまえ」
.....
「高田は歌梨と仲良さそうだな」
高田と呼ぶことにした。
「当たり前じゃないか、歌梨と私は心の友以上恋人未満だからな」
「おっと、もう授業始まるじゃないか。またな歌梨そしてナニ本君」
網本なと言い返したが笑いながら席に向かった高田には聞こえてなさそうだ
まぁ、何と言うか変な奴だった
~放課後~
「ねぇねぇたったゃん文芸部とか興味ない?」
「あるよ、入ろうと思ってたし。良かったら部室の場所教えてくれないか入部届ならもう書いたしあとは顧問に許可貰うだけだからな」
入部届を歌梨に見せながら言った
「え、本当?文芸部入ってくれるの?ありがとう。実は僕と真綾ちゃんも文芸部なんだ」
「てことは歌梨も本読むの好きなのか?」
「うん、それは勿論なんだけど、書いたりするのも好きだよ」
ほら。と言って歌梨は自分で書いたweb小説をスマホで見せてくれた
「結構いろんなジャンルの物書いてるんだな。異世界物に料理物、探偵物、そして恋愛物か」
恋愛物の小説を見ようとすると歌梨がいきなりスマホを取ってきた
「そろそろ部室に行こうよ」
歌梨はなぜか顔が赤かった
「あぁ、そうだなそれじゃあ案内頼むわ」
うん。と言って歌梨は案内してくれた。
思ったよりも近くにあった部室に到着した
「ここが学芸部の部室だよ。たぶん顧問の足立先生も居ると思うよ」
「ありがとな歌梨」
どういたしましてと言いながら歌梨は文芸部の部室の扉を開けた
「こんにちは足立先生入部希望者連れてきましたよ」
歌梨に足立先生と呼ばれたその人物はどこからどう見ても幼女であった
「おぉ、澄川こんにちは。新入部員って本当か?」
声も幼女のような声だった
「はい、本当です。たっちゃん入っていいよ」
歌梨に言われるまま入ってみるがやはり足立先生は幼女にしか見えない
「えと、今日転校してきた網本辰です。...えと、入部希望者です」
入部届を足立先生にお願いしますという言葉を添えて渡した。やっぱり幼女、幼女以外の何者でもないや
「辰君かい、よろしくな。私は足立観月だ足立先生と呼ぶように」
とりあえず、はい。と返事をしたがやはり幼女に先生と呼ぶのは世間から見ると違和感がありそうだ
「あの、足立先生真綾ちゃんたちってまだ来てないんですか。先に行くと聞いていたんですけど。」
「高田たちなら駅前の本屋にエロ小説の作者のサイン会しに行ったぞ」
「エロ小説じゃなくてラノベで..すよ....」
突然歌梨の顔色が変わり、あぁぁぁぁと叫び出した
「今日って田中あるえ大大大先生のサイン会だったぁぁ。」
「田中あるえって『ご都合主義の無い世界』のアノ田中あるえか。」
そうそう。と言いながら歌梨は自分のスマホで何かを調べている様子で目的の物を見つけたのか目を見開くと
「たっちゃん今何時」
と聞いてきたどうやらサイン会の時間を調べていたようだ
「えと、4時46分だけど」
「まだ間に合う、たっちゃんも田中先生のサイン欲しいでしょ財布もってついてきて」
「お、おう。もちろんだ」
カバンを持ち、顧問のロリっ娘に留守番を頼んだ歌梨の後ろを追いかけ本屋に向かい走った。