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プロローグ
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「こちら第一機動小隊、実働訓練を終了、これより帰投する」
『こちら司令部、了解した。第二・第三・第四小隊も帰投している』
「了解」
陸上自衛隊、人型機動兵器『20式陸上機動戦機』に搭乗する第一小隊長の小鳥遊純二二等陸尉は、小隊の戦機を連れて富士の訓練所から帰還する。すると、無線で副長の龍堂陸曹長から無線が入る。
『お疲れ様でした隊長』
「やっと訓練終了だな」
『今回は機動訓練だけでしたから弾薬も使いませんでしたね』
「だな。それにしても、今日は天気が悪いな」
訓練中、天気は快晴だったり雪だったりと、ここ最近異常気象が続いていた。
「ん、なんだ?」
『隊長、電気系統に異常あり、動きません』
『トレーラー1、自分もです』
『2、自分もです隊長』
「総員そのまま待機せよ。第二部隊、応答せよ」
『……ちら……隊、ど……した?』
「くそっ、無線がイカれてやがる!」
その時、コックピットに眩しい光が差し込む。小鳥遊は意識を失ってしまう。






