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4.黄金の竜

「竜か、竜と言っても様々だからなんとも言えないが、今聞いた話だと、かなりヤバイと思うな、その竜牙という奴の心が」

 男から助言を求められ、電話で一部始終を聞き終えた師匠はそう答えた。

「もともと体内に宿っていた竜の力だ、ある程度、気質も影響されるとはいえ、結局は野郎の意思が核となる。もともと、精神的にいちばんつらい時に竜になり、その結果、人を殺めた。そのことが、奴に“竜は凶暴で人の血を求めるもの”って認識してしまった可能性があるな」

「ということは……」

「ああ、歯止めが効かなくなる。現にクソ女の指示以外に何人か怪我を負わせているんだろ、おそらく途中で我に返ったんだろうが、このままだと竜の意思が暴走したとか言い訳して誰か殺すな」

 

**********

 

 そこは、あまり使用されていない倉庫であった。

 ゆえに荷物は少なく、誰もこない

 あまり明るくない照明の下、それはいた。

「何者だ、貴様」

 眼の下に隈のできた青年であった。

 上半身は裸、下半身はジャージを吐いている。

 その声は苛立たしげで、疲労の濃い表情をしているが、その眼光は異様に鋭い。

「どこにでもいる退魔士さ」

「退魔士?」

「ああ、表の世界の人間だったな、要は魔を狩るもの、もちろん……」

 男は嗤った。

「……その中には竜も含まれる」

 男の説明に、青年-竜牙-は、暗い笑みを浮かべる。

「俺を倒す気か」

「ああ、依頼を受けたからな」

「誰だ、香里か?」

「いや」

 土下座して命乞いをする女を思いだしながら、男は答える。

「……お前の父親だ」

「父親だと?」

 一瞬驚いた青年であるが、狂ったように笑い出す。

「ハハハハ! なんだよ、そりゃ。こんな異形の血に目覚めた子はいらないのかよ」

 その体から魔力が迸り、全身が黄金に輝く鱗に覆われる。

 変化はそれで終わらない、体が膨れ上がりながら、その骨格すらも変化をはじめ、数秒後には、巨大な黄金の竜が姿を現していた。

「俺が何をした。仕方ないだろ! この力に目覚めてしまったんだから! 俺は、この衝動を、どす黒い想いを止められないんだ!」

 竜が叫ぶ。

 男は黙って聞いていた。

「俺は……、な、なんだ貴様は!」

 激昂していた青年は驚いたように男を見た。

 竜になったことにより、男が常時張っていた幻術を打ち破り、その正体に気付いたのだ。

   

 

 身長190センチ、体重150キロ

 全身は黒い獣毛に覆われており、その両腕は太い

 アフリカの大型類人猿3種のうちの一つで,現生の霊長類の中では最大である猿


 

 男はゴリラであった。

  

 

 

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