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職場で起こる心霊現象? ※実話です。

作者: 猫人鳥
掲載日:2026/03/20

 私は工場で勤務しています。


 タイムカードを押し、制服に着替えます。

 工場内へ入るには、まず前室で制服にコロコロかけ。

 手洗い。

 そして、エアシャワー室に入ります。


 エアシャワー室の扉はセンサー式です。

 縦並びで一度に6人まで入室する事ができ、自動扉が閉まるとブォォーっと、強い風を浴びられます。

 そして自動で風が止み、自動で入室した際とは反対の扉が開きます。

 片側の扉が開いている時は、反対の扉は開きません。


 ある日、前室にいたのは私だけ。

 コロコロと手洗いを済ませ、1人でエアシャワー室に入ろうとした時、エアシャワー室の出口の扉が開いていました。

 しかもただ開いていただけでなく、閉まりかけてはまた開き、また閉まりかけては開きを繰り返していたのです。

 もちろん人は私以外に誰もいません。


 閉まってくれないとこちらからは開けられないし、エアシャワー室を抜けないと現場へは辿り着けません。

 どうしたものかと思っていると、出口の扉はやっと閉まってくれました。

 なので私は、幽霊でもいたのかな? と、思いつつ、エアシャワー室を無事に抜けたのです。


 翌日。

 前室で手洗いを終わらせたところで、エアシャワー室の扉を開けて待ってくれている人がいました。

 他部署の人で、変わり者で有名ですが、私とは特に面識のない人です。


 私は軽く会釈をしました。

 その人は無言で先にエアシャワー室に入りました。

 私も後に続きます。


 エアシャワー室でその人と私の2人だけ。

 入口の扉も閉まって、これからエアシャワーがくる、という時に突然、


「おはようございます!」


と、その人は言いました。


 私の方を振り返る訳でもなく、淡々と。

 まるでロボットかと思うような、棒読みのおはようございますです。


 私に言ったのかとも思いましたが、タイミングが変ですよね?

 エアシャワー室を開けてくれていた時に言えばいいし、何なら前室に入ってきた時に言えばいいです。

 私の方を見もしないで、前を見据えておはようございます?

 因みに出口側にも人はいません。


 驚きもあり、ブォォーが始まってしまった事もありで、私はそのおはようございますに返事を返せませんでした。

 もし私に言ってくれていたなら、無視した感じになっちゃって、申し訳なかったかな?

と、思いつつ、でもやっぱり私に言った訳じゃないよね?

発声練習とかだよね? と、考え直して自分の現場に向かいます。


 昨日あそこに幽霊いたみたいだし、もしかしたら幽霊に挨拶してたのかも!


と、1人納得していました。


 私の現場はこのエアシャワー室を抜けた先のフロアから、さらに扉を抜けた先のフロアの3階です。

 そして私は階段の上りが大嫌いです。

 だからエレベーターが空いている時は、3階への移動はエレベーターを使うようにしています。


 エレベーターを呼び、中に入りました。

 3階のボタンを押したのですが、エレベーターに反応はありません。

 ですがこれはよくある現象です。


 最大積載量2トンの大型エレベーターで、気圧の関係らしいのですが、たまに階層とエレベーターの位置が合っていない時があるんです。

 こういう時は、開くボタンを押したりすると直ります。


 また気圧かー、と思いながら、開くボタンを押してから、3階のボタンを押し直しました。

 しかし、動きません……

 扉が閉まろうともしません。

 非常時用以外の他のボタンも全て押してみましたが、どれも反応しません。


 え、なんで? なんで? これも幽霊?


 謎現象にどうしていいのか分からず、少々混乱していたら、


「ねぇ、そろそろ気付いてよ〜」


と、エレベーターの外からYさんが……


 犯人はYさんでした。

 エレベーターの外の呼ぶボタンを、Yさんが連打していたんです。

 幽霊じゃなくて良かったです!



 それから数日後。

 仕事も終えて帰ろうと階段を降りて、扉を開こうとしました。

 でも扉が開きません。

 ドアノブを捻り損ねたかと思い、ガチャガチャと回したり、全体重をかけて押したりしたのですが、ビクともしません。


 これは……品質管理部の仕業か?


 品質管理部は時折、薬品を工場内に撒くので、扉を目張りする事があるんです。

 今日はその日じゃないはずですが、急にやる事になったのか?

 でもそれならそれで、普通は人が残っていないか確認してからやりますよね?


 どうしたものか……

 もう一度階段を上って3階へ行き、エレベーターから出るしかないか……と、思っていると、一緒に降りてきた同僚のIさんが、


「なんでっすかねー?」


と、開けようとしてくれたんです。

 Iさんは男性なので私よりも力が強いです。

 かなり力を入れて扉を押してくれました。


ガチャ……


 扉は普通に開きました。

 Iさんも拍子抜けです。


「普通に開きましたけど?」

「え? 気圧? 私の力の衰え?」

「いや、知らないっすけど」

「全然力入れてない?」

「はい。普通に開きました」

「え? 心霊現象?」


 そんな会話をしながらでると、クスクスと笑い声が聞こえました。

 Yさんです。


 もう分かりますよね?

 犯人はYさんでした。


「扉、押してましたよね?」

「うん。声が聞こえたからね!」


 私は思わず、


「迷惑っ!」


と、叫んでしまいました。


 今度から職場で心霊現象が起きたら、幽霊より先にYさんを疑おうと思います!


fin

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました(*^^*)


因みにですが、Yさんは私よりも15歳年上の女性です。

5歳じゃないです、15歳です!

これ以外にも何度も色んなイタズラをされていまして……

本当にお茶目な困ったさんなんです(笑)

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