表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

王子「同い年の美少女であるはずの婚約者が、同い年の美少女に見えない件」

作者: あやとり
掲載日:2026/03/02

 忘れはしない、七歳の春。

 婚約が決まり、相手との初顔合わせがあった日のことだった。


「――はじめまして! わたくし、ショセツィーヌ・アクヤ・クレイジョーともうします!」


 そう言ってお辞儀をした、婚約者のご令嬢は――僕と『同い年』と聞いていた女の子は。



 女児用のドレスを着た『成人女性』にしか見えなかった。



「えっ。……えっ!? あなたが?」


 申し遅れたが、僕の名前は、カマッセ・ド・テンプレス。この国の王太子だ。

 その僕の婚約者に選ばれたのが、公爵家のご令嬢、ショセツィーヌ・アクヤ・クレイジョー。


 僕と同い年であるはずの彼女は、まだ七歳で。当時から、銀色の髪が素晴らしいと評判の美少女で。

 事前に彼女の肖像画を見て、「こんな素敵な人が僕のお嫁さんになってくれるなんて……!」と胸をときめかせたことを覚えている。



 そんなショセツィーヌさんであったが、初めて会ったその時から――僕は彼女の姿が、黒髪の、大人の女の人に見えていた。



 この国では珍しい黄色がかった肌に、美しいとは言い難い目鼻立ち。子供用にデザインされたドレスは、もちろん全く似合っていない。


「えっ、えっと、その……よ、よろしく……?」


 思いっきり動揺し、困惑しながらも、どうにか挨拶を済ませた僕。そんな僕を見てショセツィーヌさんは、


「はわわ……! ショタ時代のカマッセきゅんカワユス! 推しキャラではないけど、これは眼福……!」


 などと訳の分からないことをぶつぶつと呟いていた。


 そうだ。この頃からすでに、ショセツィーヌ・アクヤ・クレイジョーは、訳が分からない人物だったのだ。


 将来の結婚相手ともなれば定期的に交流することになるし、婚約者の評判も自然と耳に入るようになる。

 その頃の彼女は『神童』と称されていた。

 幼い子供とは思えない立ち振る舞い。同年代の女子がまだ教わっていないことまで知っている。まさしく天才少女だ――と。


 ……気味が悪かった。

 繰り返すけど僕には、彼女が大人の姿に見えているから。


 子供なのにしっかりしているどころか……とっくに成人した人間が、年不相応に子供のフリをして、大人なのに天才児だと持て囃されている。そんな風にしか見えない。

 「カマッセ王子も優秀だが、許嫁のショセツィーヌ様と比べると……」などと比較されることは多かったが、そのことについて嫉妬もできない。とにかく不気味で仕方なかった。


 不気味なのはそこだけじゃなかった。

 次におかしいと感じたのは、彼女を取り巻く人間関係だ。


 騎士団長の息子や魔術師団長の息子、さらには僕の弟とまで、彼女はあっという間に仲良くなった。そこまでは良い。ただ……ショセツィーヌさんが彼らから信頼を得るまでの早さと、彼らのショセツィーヌさんに対する心酔ぶりは、はたから見て尋常ではなかった。

 まるで彼女は、何をすれば彼らの心の琴線に触れることができるのか、『予め知っていた』かのようだった。


「――ショセツィーヌさん。貴女は、僕という婚約者を持つ貴族の女性です。他の男性とは、もう少し節度のある付き合い方をしていただきたい」


 複数の異性――しかも皆、やたらと容姿が整っている者ばかり――と、公爵令嬢らしからぬ距離感で接するショセツィーヌさん。

 婚約者の立場として何度も注意したが、彼女は聞き入れようとしない。それどころか、以下のようなことを言い始めた。


「ええ、分かっているわ。……私がしていることは、本来は『ヒロイン』がすることだって。でも……ゲームの『本編』が始まるのは、まだ何年も先なの」

「え? ゲーム?」

「それまでの間、それぞれの事情を抱えて苦しんでいる『推し』たちを見過ごすなんてできないわ! ……それがたとえ、ヒロインの役割を奪ってしまう行為だとしても……!」

「ごめんちょっと何言ってるのか分からない」


 ……という感じで、彼女とは話が噛み合わないことがしょっちゅうだった。


 彼女と僕は、見ている景色が違う。生きている世界が違う。

 『作画』が違う――何故だか、そんな表現がしっくり来る。


 ある画家が描いた絵に、別の誰かが、勝手に人物を描き足したかのような――その人物こそがショセツィーヌさんであるかのような。

 何とも形容しがたい違和感と不気味さが、いつも彼女から感じられた。


(どうして僕には、彼女の姿が、本当の姿とは違って見えるんだろう。彼女の言動を、気持ち悪いと思ってしまうんだろう)


 こんなこと誰にも打ち明けられず、ひそかに悩み続ける日々が何年も続いて――

 十五歳になった僕とショセツィーヌさん、加えて彼女が『籠絡』した男子たちは、王侯貴族が通う学園に入学したのだった。


 ・

 ・

 ・


 学園入学から丸一年が経ち、僕らが二年生になった頃。

 僕にとっては大きな出来事が起きた。


 ショセツィーヌさんのように、実際の姿と、僕の目に映る姿がまるで異なる人物。この世界の常識とは、少しズレた価値観で生きている人物。

 いわゆる『作画』の違う人物が――



 な ん か 増 え た。



 しかも、二人も。


 一人目は、男爵家の庶子であるカニラ・ザマサレット嬢。今年入学してきた一年生だ。

 他の人には、桃色の髪を持つ愛らしい少女に見えている。


 僕には――ショセツィーヌさんと同じく、黄色い肌の成人女性に見えている。


 ……これはショセツィーヌさんにも言えることだが、いい年した大人が、十代の少女のために誂えられた学園の制服を着ている姿は。

 申し訳ないけど。本当に申し訳ないのだけど、その……きっついです。はい。


 そして、さらなる問題が一つ。なんと彼女、やたらと僕に付き纏ってくる。

 「あたしはカマッセ様が推しなんですぅ」と言って。……いやキツイって! あと僕、一応王子だから! 婚約者持ちの王太子だから!


 そんなザマサレット嬢と僕を、騎士団長子息や魔術師団長子息がくっ付けようとしてくる。僕は相手を避けているのに、ばったり顔を合わせる機会を作ったり。二人きりにしようとしたり。

 君たちがショセツィーヌさんを慕っていて、彼女との仲が微妙な僕を嫌っているのは知っているけど、さすがに嫌がらせが度を超えている……!


 ショセツィーヌさんに至っては、僕があからさまに困っていることは都合良く無視して、「やっぱり、ゲームのシナリオの強制力が……!」などと言い始めた。

 いやだから、貴女の言う『ゲーム』って何?

 まるで『運命に翻弄される悲劇のヒロイン』にでもなったかのように振る舞うのは何故?

 僕の話を聞かずに一人で納得して、涙目になるのやめて!? 泣きたいのはこっちだよ!


 ……とまあ、以上が、一人目の『作画』が違う人だ。



 二人目は、今年から臨時教員として学園にやって来た、ナロード・ホンメイ・オレツエー先生。

 辺境伯のご子息であり、確か二十歳。


 何でも珍しい魔法が使えるとのことで、就任前は、凄腕の冒険者として活躍していたのだとか。付き人として、冒険者時代に奴隷商から買い取ったという、エルフの女性と猫獣人の女の子を連れている。

 他の人たちには、黒髪の、精悍な美青年に見えているらしい。


 確かに、彼は黒髪の男性に見える。だが――例に漏れず、僕の目には。彼は二十歳どころではなく、もっとずっと年上の姿に映るのだ。

 肌は荒れているし、お腹が出ている。お世辞にも美男とは言えない。


 オレツエー先生と僕に、授業以外の交流はなかった。その代わりに、彼はショセツィーヌさんに急接近した。

 そういえば、ショセツィーヌさんが初めて彼と会った時、僕も近くにいたのだけど……彼女、また変なこと言ってたなぁ。

 確か「隠し攻略キャラ……! 私の最推し!」だっけ? 相変わらず独り言が大きかった。


 僕が先述のザマサレット嬢に付き纏われているのと時を同じくして、オレツエー先生とショセツィーヌさんはどんどん仲を深めていった。


 はたから見ればきっと、黒髪の美青年と銀髪の美少女の素敵なカップル。

 ――僕から見れば、立場も弁えずに恋人になった、おじさんとおばさん。


 そして――そんな二人を見て、僕は思った。

 思ったのだ。



 「あれ? これって、絶好の機会チャンスじゃないか?」――と。



 そうこうしているうちに数ヶ月が経って、学園では、年に一回のパーティーが開かれる時期になった。

 学園創立を祝う式典で、生徒たちにとっては互いの親交を深め、社交を学ぶ大切な日だ。


 純粋にパーティーを楽しみたいであろう、他の学生たちには悪いけど……僕は、その日に『動く』ことにした。チャンスはその日しかないと思ったからだ。


 そうして、運命の日は訪れたのだ。


 ・

 ・

 ・



「ショセツィーヌ・アクヤ・クレイジョー! 僕は、貴女との婚約破棄をここに宣言する!」



 ――パーティー会場で、申し訳なさと恥ずかしさに耐えながら、僕は高らかに宣言した。


 僕と対峙するのは、豪奢に着飾ったショセツィーヌさんと、彼女に寄り添って立つオレツエー先生。

 ショセツィーヌさんの後ろには、例の騎士団長子息と魔術師団長子息が、オレツエー先生の後ろには、例のエルフと猫獣人が控えている。


「……やっぱりシナリオ通りに……! それでも理由はお伺いしますわ、殿下」


 胸の前で両手を組み、うるうると瞳を潤ませながら話すショセツィーヌさん。他人から見れば、さぞ絵になる姿なんだろうなぁ。……他人から見れば。

 どこか芝居がかった、自分に酔っているような仕草をする中年女性(僕目線)を前に、僕はゆっくりと息を吸って――予め用意していた台詞を続けた。



「それは、真実の愛を見つけた――――貴女を(・・・)解放するためだ」



「「へ?」」


 ショセツィーヌさんとオレツエー先生が、揃って目を丸くする。規定のストーリーと違うじゃないかとでも言うように。


「わ、私……!? 待って、真実の愛を見つけたのは殿下の方でしょう? ここは貴方が、『ヒロイン』と――カニラ・ザマサレットと結婚するんだって、宣言するシーンでしょう?」

「……僕は、ザマサレット嬢にそういった感情を抱いていないよ。それは、この場にいる多くの者が知っているはずだ」


 僕ことカマッセ・ド・テンプレスが、一方的にアピールしてくる男爵令嬢に辟易していたことは、今では学園中に知られるところだ。


「貴女がずっと気にしていたザマサレット嬢は、王子ぼくに対する態度が問題視されて退学が決まった。今朝方この学園を去ったから、ここに彼女はいない。彼女は婚約破棄とは無関係だよ」


 僕の言葉に、二人が――特に、ショセツィーヌさんが激しく取り乱した。


「そんなの聞いてないよ! 私……ゲームは、『王子ルート』に入ったんだって! カマッセきゅんは、ヒロインに攻略されちゃったんだって、そう思って……! 殿下は、男爵令嬢のことが好きになったんじゃなかったの!?」

「だから違うってば。ザマサレット嬢の態度には困っていると、僕に不倫する気はないと、何度も話したのに。……けっきょく貴女は、僕を信じてくれなかったんだね」


 ――ショセツィーヌ・アクヤ・クレイジョーが、婚約者である王太子を信じず、全く向き合おうとしてこなかった事実も。今では学園中、いや、学園の外でも知られるところだ。


 すでに彼女に対する信頼は地に落ちている。

 彼女が神童と持て囃されたのも昔のことだ。


 いつまで経っても貴族の女性としての立ち振る舞いを身に付けず、婚約者でない美男子たちと、不適切な距離感で交流し続けるショセツィーヌさん。手を握ったりハグをしたり、同じ部屋に二人きりになったりとやりたい放題だ。


 そんな彼女に対して、いつしか――僕が出会った頃から感じていた違和感や不気味さを、他の多くの者が覚えるようになっていた。彼女が幼い子供ではなくなって、年齢を考慮しない評価がされるようになったからだろう。

 彼女の常識のなさはもはや、たとえ類稀たぐいまれな美人であろうと、権力者の娘であろうと、許されることのない域に達していたのだ。


 歳を重ねるにつれて彼女の評価は下がっていき……とどめとなったのが、今回の、教師との道ならぬ恋だ。

 それは、王太子ぼくとの婚約関係を破綻させるには十分だった。


「この話はすでに、父上――国王陛下も了承済みだ。生徒の皆には申し訳ないが、先生方にも事前に話をして、この場を借りて婚約破棄を公表する許可を取っていた。要するに……先ほどの宣言は、僕の独断ではないんだよ」


「そ、そんな。私……私っ……」

「嘘だろ……!? それじゃあ俺が、こいつを『ざまぁ』できる口実もないじゃねーか……!」


 ショセツィーヌさんもオレツエー先生も、途方に暮れた表情かおをしている。

 分かっていたことだけど、彼らは……僕に、男爵令嬢にうつつを抜かす馬鹿王子であって欲しかったんだなぁ。


 もしそうだったなら、ショセツィーヌさんは、婚約者に裏切られた可哀想なお嬢様になれた。

 オレツエー先生は、そんな彼女を救い出すヒーローになれた。自分たちのことは棚に上げて。


 そうだったなら、非難されるのは。「ざまぁみろ」と言われるのは僕の方だったのだろう。


(けれども……僕の真の目的は、ここでショセツィーヌさんたちを断罪することじゃない)


 僕らを遠巻きに見る周りの人たちが、浮気者ふたりに冷ややかな目を向け始めたが……それは僕の望みではない。

 だから、僕は声音を変えて、できる限り優しく告げたのだ。


「ショセツィーヌさん。オレツエー先生。僕は……貴方たち二人を祝福・・したいと、本心からそう思っているんだ」


「「はぁ!?」」


 途端、動揺が、当事者ふたりのみならず周囲にも広がっていく。

 それも当然か。浮気された張本人が、浮気した不届き者たちを祝福するなんて言い始めたのだから。


「ショセツィーヌさん。僕はね、自分のことを――幼少期から才能に恵まれていた貴女に、相応しくないと思ってきた」

「……えっ!? そうだったのぉ!?」

「うん。だけど……僕なんて不釣り合いだという気持ちが、貴女に対する態度を酷いものにしていたんだ。本当に悪かったよ」

「はわわ……! カマッセきゅんがそこまで、私を大切に思っていたなんて……っ!」


 ごめんなさい嘘です。別に思ってないです。


 でも貴女は、昔から訳の分からない人だったから。もとい、話の通じない人だったから。

 僕の話なんて聞かず、『推し』とやらではない僕を見ようともせず。自分が知る『ゲーム』とやらを――自分が信じたいものしか信じない人だったから。


 自分は王太子にも慕われていたという心地良い嘘を出してやれば、貴女はそれを信じる。

 貴女の中でそれが真実となる。そうだろう?


「僕ではショセツィーヌさんを幸せにできない。そう考えていたところに、オレツエー先生、貴方が現れたんだ。僕には、貴方が救世主に見えましたよ」


 こちらは嘘ではない。ナロード・ホンメイ・オレツエーは、僕にとっては救世主だった。

 なんたって、向こうから僕の婚約者(ショセツィーヌさん)を誘惑してくれたのだ。おかげで僕は、非難されることなく、罪悪感もなく、彼女を彼に押し付けることができる。


「ショセツィーヌさんとオレツエー先生はお似合いだよ。内面も……外見も。だから、僕はっ……貴方たちの婚姻・・を、心から祝いたいと思うんだ……!」


 ……このあたりで、僕の目からはポロポロと涙がこぼれていた。もちろん嬉し涙である。

 ついでにさっきから、喜びのあまり満面の笑みになってしまっている自覚もあった。


 はたから見れば僕は、婚約者を奪われて泣く惨めな男だ。

 しかし、愛する者に裏切られてなお、相手の幸せを願って笑う健気な男でもある。


「……だから、皆も! どうか、彼らの仲を認めて欲しい! 彼らの結婚を祝ってやって欲しい! 僕からの頼みだ!」


 最後にそう言って、周囲を見渡せば。僕に同情の視線が集まる一方で……観衆がショセツィーヌさんたちに向ける目は、先ほどより幾分か柔らかくなっていることが見てとれた。


 他ならぬ王太子が頼むのだから、まあ認めてやるか――という空気が蔓延したところで。

 僕は二人を促して、三人でパーティー会場を後にしたのだった。


 ――よしっ!

 これでショセツィーヌさんとオレツエー先生の関係を、「ここまでお膳立てされてしまっては、結婚しないと大変なことになる」というところまで持っていけた。それによって、僕との復縁の可能性はできる限り潰した。

 僕にしては頑張った!


 あと、改めて――――巻き込んだ皆さん、本当にすいませんでした!!


 ・

 ・

 ・


 運命の日が終わって。


 改めて両家が揃う場が設けられて、僕とショセツィーヌさんの婚約は正式に解消された。

 それからまもなく、ショセツィーヌさんとオレツエー先生は結婚。

 ショセツィーヌさんは学園中退、オレツエー先生も教員解任となり、二人揃って辺境の領地に去っていった。


 それより前に学園を去ったカニラ・ザマサレット嬢も、すぐに結婚させられた。

 少し気になったので調べてもらったところ、退学直後は「あたしはヒロインなのに!」などと主張して荒れていたが……数週間ほどで落ち着き、結婚相手とも打ち解けたとのこと。

 今は幸せそうに暮らしているそうだ。



 ――何故、ショセツィーヌ、カニラ、ナロードの三名が、実際の姿とはまるで異なる姿に見えたのか。


 ――ショセツィーヌさんの頭の中に存在する『ゲーム』とは何だったのか。



 結局、長年の謎は解明されなかったけれど――僕はようやく、心穏やかでいられる日々を手に入れた。

 僕を取り巻く絵画セカイから――最後まで理解できず、異物としか思えなかった、『作画』の違う者たちを排除することができた。

 それだけで十分だ。



 さて学園卒業後、僕は、他国から嫁いできた王女と結婚した。

 未だショセツィーヌさんに未練があるらしい僕の弟は、「元婚約者と比べて不美人だ」なんて言って挑発してきたが、僕にとってはどこ吹く風。誰に何と言われようと、妻が一番素晴らしい女性だ。


 だって、僕の目に映る姿と、他の人たちの目に映る姿が一致しているから。

 この世界の常識を持ち、その常識に基づいた価値観で僕を見てくれるから。


 僕は妻を生涯愛して、幸せにしたいと、心から思っている。





【おしまい】

お読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
こんにちは。 楽しく拝読させてもらいました。 >なんか増えた。 吹き出しました。 アメーバーでも見ているかのような言い方。面白い。 主人公のカマッセ王太子が臨機応変に対応できるキャラなので、物語が…
『中の人』の姿が見えるとはキッツイですな 女児用ドレスを纏って女児(神童)っぽい振る舞いをした日本人成人女性……正気度が削れるクリーチャーだわ  王子様にだけ見えたのは世界の祝福でしょうか、それと…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ