転生なんてあるわけねぇよなって思っていた(1)
あさ ひる ばん
あさ ひる ばん
同じ日々が繰り返される。毎日同じ風景、同じ時間。
これがあと40年以上続くと考えると、気が滅入る。
あさ ひる ばん
あさ ひる ばん
たまに違う日もある。
そんな日は良いこともあれば、悪いこともある。そんな日が今日やってきた。
ドンッッッッッ!! 「えっ?」
その瞬間、耳をつんざくような電車のブレーキ音が響き渡った。まるで、周りの時間が止まったかのように感じた。
「・・・フッ」
(今日は良い日だ。)
思わず笑ってしまう。こんな予期せぬ出来事が、日常を少しだけ特別にしてくれる。何気ない日々の中に、こうした瞬間があるからこそ、生活に彩りを与えてくれる。
(平凡な日々の中にも、時折現れる小さな奇跡があるのだ。酔っ払いのじじいよ、人生を終わらせてくれてありがとう!)
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「んギャーーーー」
(ん、なんだ?私は死んだはずでは?なぜ赤ちゃんの泣き声が聞こえるのだろうか、?)
男「見ろ、元気な赤ちゃんだ!」
女「んふふ、私たちのもとに生まれてきてくれてありがとう。本当に愛おしいわ。」
(ん?)
視界が明るくなり、柔らかい光が差し込んでくる。男女の姿がぼんやりと見え、目の前には小さな赤ちゃん手が現れた。ふわふわした感触が、どうやら私の手のようだ。
(んんんん??????)
私はこの状況を知っている。いや、何度も漫画で読んでいた。赤ちゃんとして生まれ変わるなんて、夢のような話だけれど、実際に体験するなんて.......。
(まさか、転生したのか、?)
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「んギャーーーーー!!!!!」
(転生なんてしたくなかった!!!!!)