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今日は遠出じゃ!!

 今日は学校は休みじゃ。死ぬ前は学校なんかフケてばっかじゃったから休みもくそも無かったわ。ここに来てから休みっちゅうのが凄く身にしみるのお。


 今日は馬車を使ってアリアと遠出じゃ。言うても日帰りで全然行ける距離じゃが。


 地図を見ると分かるんじゃが、目的地は北に進むとある国境近くの街じゃ。話じゃ美味いスイーツがあるらしい。


「今日は楽しみですね。スイーツ、もの凄く美味しいらしいですよ」


「そうじゃのお。そのために今日は朝飯抜いてきとるんじゃけえ」


「ふふ。フレデリカ様を見ていると、故郷の友人を思い出します。……あ、別に悪い意味で言ったんじゃ無く。申し訳ありません」


「なんで謝っとるんか知らんが、アリアの地元には行ってみたいのお」


「わ、私の故郷など、なにもありませんから、いらっしゃっても面白くないと思いますよ」


「そりゃあなんも知らんワシが一人で行ってもおもんないに決まっとるじゃろ。じゃけえアリアがワシを案内せえ」


「わ、私がですか?」


「そうじゃ」


「で、では色々考えておきますね」


「おう」


 楽しみがまた一つ増えたの。


 まあでもとりあえずはスイーツじゃ。


「あ。見えてきましたよ」


 アリアが窓の外に見える景色を指差す。結構デカい街じゃな。よく調べず来たから、これは迷いそうじゃの……。


「そろそろじゃな。あー腹ぁ減った。はよ食いたいのお」


 よだれが止まらんわい。まあどういうスイーツかよく知らんのじゃけどな!




 うーん。やばいのお。


 別に迷いはせんかった。わかりやすかったけえ。問題はめちゃくちゃ混んどることじゃ。飲食でこんなに並んどるのは始めて見たかもしれんてくらい人がおる。


「凄い人ですね。結構長い時間並んでしまうかもしれません。どうしましょうか」


「どうするもクソもあるか。並ぶんじゃ。これ食うまでワシらは帰れんじゃろうが」


 ……なんでアリアは鳩が豆鉄砲をくらったような顔しとんじゃ。


「ワシが待つことも出来んアホじゃ思とんか?」


「い、いえ! そんなことは」


「因みにワシは今日まで並ぼうなんて思わんかった」


「えっ」


 ワシもまるくなったんかのお。前なら並んどるやつ脅して前に行ってた気がすんじゃが。


「まあ並ぼうや。並んどきゃどっかで食えるじゃろ」


「はい!」


 楽しく話でもしながら、気長に待つとするかの。なんかちゃんと女子高生みたいでええのお。このまま色々足を洗うのも悪くねえか。


 …………じゃから視界の端っこで見えちまったもんは、絶対無視する。見覚えのある奴がいたとか、そいつがどう見ても不利な喧嘩をしようとしてるとか、そういうのはそいつの自己責任じゃから、ワシは知らん。絶対じゃ。



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