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17話 夏はアチイ!

 はぁ、もう夏じゃ。ワシが持ってる服の中で出来るだけ涼しいもんを着てるが、それでも暑ぃ。


「暑いですねー」


 アリアもへばってしもうとる。ゲームの作中にも夏あったが、こんなに暑ぃとはのぉ。


 じゃが、夏といやぁ、ゲームじゃったらまた一悶着あるんよなぁ。たいぎぃのぉ。


 確かフレデリカの悪友みてぇな男が現れて、フレデリカと一緒になってアリアにわやするんじゃ。ワシゃあ、そいつがクソほど嫌いじゃったな。


 えーっと、なんじゃったかのぉ、確か名前は…………。


「どうかしましたか? フレデリカ様」


「あ? いや、なんもにゃーよ。暑ぃけえ、頭おかしゅうなっとんかな……」


 っと、考え事しててぼーっとしとったわ。いかんいかん。


「大丈夫ですか?」


「心配すんなや。大丈夫じゃけぇ」


 にしても、どうすっかのぉ。俺様! って感じの態度のデケェ奴で、最初はフレデリカとたるんどるんじゃが、一悶着あった後はアリアを取り巻く優男の1人になるんじゃ。スゲェ設定じゃが、意外とコアなファンが多いんだよな、コイツ。


「そういや、この学校夏休みは無いんかのぉ」


「夏休みですか? 確かひと月ほどあったと思いますよ」


 まあワシはそいつ嫌いじゃけぇ、もし会ったら手が出るかもしれんのぉ。


「マジか! そりゃあええこと聞いたわ」


「それは良かったです。フレデリカ様は夏休みは何をなさるんですか?」


 じゃけど、ゲームの通りにするんなら、奴と連んだほうがええんかな。


「ワシか? まあ、実家に帰るくらいかのぉ」


 いや、アリアはダチじゃ、何があってもゲーム通りのことはしたらいかん。

 

「いいですね。フレデリカ様のご実家、やはり凄く大きくて豪華なんでしょうねぇー」


「そうじゃな。アリアも来るか?」


 そういえば、そいつが来るのっていつだったかのぉ。


「い、いいんですか?! で、ですが私の様な身分の者がフレデリカ様のご実家に伺うのは……」


「ええよ。遊びんきたらええわ。親父にも言うとくわ」


 確か今日みたいなぶち暑ぃ日じゃったよぉな……。


「っ…………」


 っ痛。ッチッ。


「おい、お前! この俺様と肩がぶつかったぞ! 俺様に向かって、いい度胸だな! ……って何だその目は、女子のくせに歴戦の戦士長である父上の様なおっかないめをしおって」


「…………おどりゃあどこ見て歩いとんじゃぼけぇ」

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