二人目の自分1
ARASEのメンバーの自己紹介と雑談が終わった後。
「これからの方針は?」
「今までと変わらん」
「社会の邪魔になるよう荒らすだけ」
「ですか」
「この前みたいにパーティーを組むんですか?」
「イヤイヤ、あれはたまたまだよ」
「基本的に個人での活動が中心だ」
「これで今日は終わりかな」
「次いつ集まる?」
「あ、連絡用の機械渡しとかないとな」
「次の集まる日時はこれで連絡するから」
「う~い」「了解」「分かった」「分かりました」「分かったゼ」
集まりが終わった。
「諦めなきゃ夢はかなうもんだな~」
《必ずしもそうとは限りません》
「うわっ、お前夢ないな」
《夢と現実は別物です》
どうしたんだこいつ。
システムの調子が悪いのかな?
《つくプレイヤーの行動で学習する仕様です》
「俺の影響!」
「そういえばミサは攻撃できないのか?」
《改造をすれば可能です》
「改造?」
改造は不可能ではなかった。
素材としてもう一体サポートロボが必要らしい。
ということは他の人から譲ってもらう必要がある。
だが他にも方法はある。
もう一つアバターを作ればよいのだ。
サブ垢というやつを作るんだ。
《ようこそ【アナザーワールド】へ》
《キャラメイクを行ってください》
今回はちゃんとやるぞ。
《オート記録を確認。オートで行われます》
「ちょっ、またかよ!」
「不幸」
伏線が思いつかない。