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突然の最終決戦

 突然ではあるが俺たちは川原で番長と向かい合っている。

 このご時勢に番長という存在がいること事態ナンセンスな話だが更に川原で決闘となると・・・

 正面に立つ番長こと郷田鉄也は俺たちを睨みつけながら怒声を上げる。


 「貴様等!喧嘩ばかりしよって!風紀が乱れるわ!」


 番長が風紀とか言い出すのはどうなんだろう・・・

 俺はアホらしいと思いながらも一応意見を言ってみる。


 「あの・・・先輩。番長が風紀とかいっても・・・」


 番長が俺を睨みつける


 「うるさいわ!不良は一般人には迷惑かけない!是が掟だろうが!」


 これは、もう無理だなと諦めていると大河が番長に同意しだす。


 「先輩の言ってる事はただしか!すんませんでした!以後気をつけます!」


 大河は見事な礼を決め踵を返し始める

 それに焦って郷田が止める。


 「ちょ、ちょっと待って!一応タイマンとかしないと格好つかないから・・・待って!」


 ちょっと可愛そうになった俺は相手をする事にした。

 

 「わかりました、俺が相手をしますよ」


 郷田は凄まじい形相で俺を睨むと言い放つ


 「お前じゃないんだよ!」


 え?なんでだ?俺がなにかしたか?


 「大河!おぬしと勝負じゃ!」


 「龍二、ワシがご指名みたいじゃ悪いが下がってくれ」


 「お、おう・・・」


 俺は困惑しながら大河に任せる事にする。

 郷田が気合を入れて叫ぶ


 「どこからでもこいや!全て受けてとめてやるぞ!」


 郷田は相手の攻撃を受けてから始めるようだ、流石は番長と言ったところだろう

 心なしかハァハァ言ってるのきっと気のきのせいだよな?


 「流石は先輩じゃ遠慮せんぞ!」


 大河は思い切り体当たり気味に拳を喰らわすがビクともしない

 

 「軽いの・・・もっとこいや!」


 大河は数発繰り返すが効果はないようだ。


 「どうした?お前は組み技が得意なんだろ?やらんのか?」


 馬鹿にしたように言う郷田を大河が睨みながら言う


 「先輩!後悔するなよ!」


 大河は得意のベアハッグを郷田に喰らわす

 流石にこれは効いたか?


 「ぐ!キツ!もっと・・・こんなもんかぁ!」


 今変な事を言った気がするが気のせいだろう

 大河も真っ赤な顔をして締め付ける。

 なんだろう?この悶々とした気持ちは。


 「く!先輩!もっと絞めつけるぞ我慢すんな・・・」


 「あ・・・もっと、キツ・・・どうした?もっと激しくしろよ・・・」


 この後30分に渡り郷田を攻め続けた大河だがとうとうギブアップして郷田の勝利に終わった。


 「まいった・・・攻撃しかしてないのに・・・完敗じゃ・・・」


 「いい攻撃だった!ごちそうさま」


 郷田は風呂上りのような満足の笑みで帰っていく。


 「大河・・・帰るか・・・」


 俺は大河に声をかける

 

 「ああ、龍二お前大丈夫か?鼻血が出てるぞ」


 「ああ、問題ない・・・ちょっとのぼせちまっただけさ・・・」


 ある夏の夕日が綺麗な日の出来事だった・・・

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