合田現る
俺は龍二、大河が山崎を倒した事によりこのクラスのボスっぽくなった。
「龍二、Eクラスがうち等Fクラスにちょっかい出してきてるぜ」
「Eクラスが?なんて言ってたんだ?」
「よくある奴だよ最強は俺だ的な」
「あぁ、それね・・・」
高校生ヤンキーの立ち位置は大体一週間で決まる。
中学の時に不良をやっていた奴らはここで喧嘩しまくって名を上げるのだ。
「初日で先輩絞めてるからな目は付けられるだろうな・・・で、相手は?」
「通称、脳無しの合田。頭が悪すぎて加減とか出来ない切れた奴じゃん。放課後に屋上に来いとさ」
「気が向いたらいくよ、興味は無い」
「でもよ、2.3人襲撃くらってんだぜ!」
大河の耳がピクピク動いてたな・・・
行くしかないな。
そして、放課後の屋上・・・
まぁ、思っていたより惨状だった、大河は10人の不良に囲まれ袋叩きにあったようだ。
「ぷぷぷ、ださ!一人で来てやられていやがんの。タイガー&ドラゴンも大した事ねぇな」
一人を大勢で囲んで倒した下衆な合田が言う。
悪い、今回は切れちまったぜ!
「おい!山崎、足引っ張るなよ」
「うちが?お前こそ大河に気を取られんなよ」
俺達は一気に屋上に躍り出る、会田に狙いを定め一気に駆け抜ける。
3人がカバーに入ってきたが俺は一番前の奴にタックルを喰らわせて後ろの二人をまとめて倒す。
そいつらを踏み台にして合田の顔面に強烈な蹴りをおみまいする、吹っ飛び倒れる。
残りの連中を山崎とその仲間達が制圧する。
山崎は3.4人を相手にしたが全て一撃で倒した。
「す、すんません。勘弁して下さい!」
「無理だな俺は優しくないんだ」
戦意を失った合田に蹴りを5回6回と浴びせる、高校生とは思えない程泣きながら許しを懇願する。
が、今回はやめる気は無い病院のベットに行ってもらおう!
止めとばかりに天高くから踵を落とす。
そこに、誰かが飛び込み受け止める。
「龍二、やめぇい!確かにこいつは卑怯じゃ。じゃけんど、そんな奴の為に罪を犯す事なか」
「お、お前・・・大丈夫かよ・・・」
「よか!それにこいつも人の痛みば覚えた。これ以上はやめい」
ボロボロになりながら笑う大河。